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昨日の朝日新聞夕刊の2面下の記事である。 全米自動車労働組合(UAW)がストライキを決行して大きな成果を上げたことは日本でも広く報道されている。上掲記事もその一つ。 「労働経済学の教科書にも載りそうな、ストの力を見せつける出来事だった」と記者は書くが、実際すでに教科書に載っている1936年GM労働者のシットダウン・ストライキの成功に匹敵する快挙だろう。今日のアメリカ自動車労働者たちは、先輩たちの闘いに敬意を払いつつそれと対比して自らの闘いをスタンドアップ・ストライキと呼んでいるらしいということは11月15日の更新記事に書いた。 もうひとつ酔流亭が感銘を受けたのは、「2階級賃金制度」を廃止させたという点だ。 「2階級賃金制度」とは何か。記事から引用すれば、こういうことだ。 「リーマン危機前夜の07年、ビッグスリー存続のためにUAWが渋々受け入れたものの一つが2階級賃金だった。その後に入社した働き手の賃金だけを低く抑えておく制度だ。」 同じ仕事をしても賃金がずっと低い労働者層がアメリカでも作られたらしいというニュースを酔流亭が耳にしたのは、今から10年ほど前、まだ現役の郵便労働者で、当時導入されようとしていた「新人事給与制度」と向き合わざるを得なかったときである。 日本郵政における「その後に入社した働き手の賃金だけを低く抑えておく制度」は<新一般職>というかたちで導入された。正規雇用ではあるけれど従来のそれより賃金がはるかに低い。非正規雇用から登用されて<正社員>となる働き手のほとんどがそうされたし、新規採用の多くもそうなった。 同じようなことがアメリカでも、そしておそらく世界中でやられるようになっているんだなと、いくらか打ちひしがれた。 だが、アメリカの労働者は今度のストライキでそれをひっくり返したというのである。 日本でもそれに続かなくてはならない。どうすれば続くことができるのか、酔流亭はすでに労働現場からリタイアした身だから何ほどのこともできないだろうが、現場にいる仲間たちと議論していきたいと思う。 ※今朝スマホで撮った写真(朝日紙面)がどうしたことかパソコンになかなか〝同期”されず、記事は午前のうちに書いたのだが、更新は午後になってしまった。
by suiryutei
| 2023-12-12 14:42
| ニュース・評論
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