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昨日の夕方、雷が高らかに鳴り響き、霙(みぞれ)が降った。日暮れてから霙は雪に変わったのだろう、今朝、屋根が白くなっている。わが家のあたりでは初雪になるか。北陸の被災地を思うと喜んではいられないが、瓦に載った雪というのは風情がある。道に積もるほどではなかったし、夜明けとともに快晴だ。被災地も、せめて晴れてほしいものだ。 しかし冷えた。我孫子市の夜明け頃の気温は-3℃である。 さて先週NHKBSで放映された西部劇『カウボーイ』を酔流亭は高校生くらいのとき民放のTV放映で視たような記憶があった。 ![]() 先週視たあとウィキペディアで調べてみたら、TV初放映は1975年の9月16日『ゴールデン洋画劇場』とのことである。ウィキペディアって、そこまで詳しく教えてくれるんだ。便利ですね。 だから高校生のころ視たというのは酔流亭の記憶違いであった。酔流亭の高校時代は1970年4月ー73年3月。そうして73年4月から大学に2年間通ったところで75年3月中途退学である。東京中央郵便局で働き出したのがその年(75年)10月15日だ。 すると映画『カウボーイ』のTV放映を視た75年9月16日というのは、酔流亭としては、もう学生ではないけれど、まだ社会人でもない、宙ぶらりんな時期であったわけだ。働き始める一か月前なら、郵便局から採用通知が来たかどうかというところであったろう。 どうも前置きが長くなった。<自分史>を述べている場合ではない。映画『カウボーイ』のことである。 1958年の映画。監督はデルマー・デービスだ。あらすじはネットで<カウボーイ、映画>と検索すると作品情報がすぐ出てくるから、そちらで読んでください。こう書けばすむから、インターネットはまことに便利である。 牛の大群を西部の牧場から東部へ運んでくるカウボーイたちのボスを演じるのがグレン・フォード。働いていた東部のホテル(仕事を終えたカウボーイたちの定宿)を辞めてカウボーイの一員に加わる若者がジャック・レモンだ。 あの『デパートの鍵貸します』のジャック・レモンが西部劇に出演するのは珍しいだろう。一方、グレン・フォードが主演して、いずれもデルマー・デービスが監督した西部劇を酔流亭はここ1~2年の間に3本NHKBSで視ている。『去り行く男』『決断の3時10分』そして『カウボーイ』だ。 病気に罹ったので外出を控えて家にいる時間が増えたおかげである。グレン・フォードがこんなにカッコイイ役者であったとは知らなかった。 しかし、俳優のことは、まあいい。 今回驚いたのは、この『カウボーイ』の脚本にはダルトン・トランボが関わっていたということだ。これもウィキペディアで知った。全部書いたのか、他の脚本家と共同かまではわからない。 作られた1958年当時、トランボは実名をまだ出せなかった。赤狩りで狙われ、ブラックリストのトップに挙げられていたからだ。クレジットに実名を出せるようになったのは『スパルタカス』(1960年)以降。このあたりは映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』に詳しく描かれている。 今でもインターネットの作品情報で『カウボーイ』を検索しても、ウィキペディア以外ではトランボの名前は出されていないようである。もちろん現在の日本のインターネットの世界で赤狩り時代のブラックリストがまだ利いているわけではなく、単なる不備であるだろうけど。 『カウボーイ』を酔流亭は約半世紀前に視たとき好感を持ったし、それは今回視ても変わらない。写実的かつ、詩情もある。大抵の西部劇とちがってガンマン同士の撃ち合いはない。先住民とこぜりあいする場面はあるが、自分たちと同じ人間ではないかのようにバタバタと撃ち殺すようなものではない。いっぽう、カウボーイたちの会話の中に、ウソかまことか、先住民の肉を食ったことがあるぞと自慢するのがあった。殺戮と蛮行は白人の側こそが行なってきたことが覗える。 ※参考までに ※ジョン・スタージェス監督『ガンヒルの決斗』の脚本をトランボが書いていたことも今回ウィキペディアで知った。
by suiryutei
| 2024-01-14 09:05
| 映画・TV
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