新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
6日前、14日の更新記事で『カウボーイ』という西部劇映画(デルマー・デービス監督、1958年)のことを書いた。NHKBSで放映されたのを視て好印象を持ったからだ。 しかし、横着して、同作のあらすじを自分で書くことはせず、ネットに載っている作品情報を貼り付けておくことで済ませた。 自分でも同作のネット記事をいくつか読み、ウィキペディアも見た。脚本にダルトン・トランボが参加していたことをそのとき初めて知ったのである。そこで14日更新記事のタイトルはこうなった。 赤狩りに遭ったトランボは議会侮辱罪で禁固の実刑判決を受け、1950年6月から11か月間ケンタッキー州の連邦刑務所に入れられる。ウィキペディアの記述によれば『カウボーイ』の原案は収監前に書いていたらしい。それが8年後に活かされたわけだ。 3年ほど前、やはりデルマー・デービス監督の『縛り首の木』という映画で、悪煽動された人びとに主人公が危うく私刑(縛り首)されようとした場面を視て、(こういう映画を作る人はかつての赤狩りを苦々しく見ていただろうな)と思ったものだ。そんなデルマー・デービスの作品にトランボが関わっていたと知ったのはうれしかった。 しかし、『カウボーイ』のクレジットにトランボの名は無い。トランボらハリウッドテン(赤狩りでパージされた10人)の名前を出せる雰囲気ではまだなかったのだろう。 そうして、トランボについてのウィキペディアの記述を注意深く読んでいって、『ガンヒルの決斗』もまたトランボが脚本を書いていることに驚いた。 『ガンヒルの決斗』(1959年)はジョン・スタージェス監督、カーク・ダグラス主演。酔流亭はこの映画が好きで、【A・Z通信】第39号(2020年9月1日発行)への寄稿『巣篭りの日々に新聞やTV放映から考えたこと』の中で作品に触れて 白人が先住民を侵略・略奪・強姦していったのがアメリカ西部の歴史であったことが映像から滲み出てくる。そしてガンヒルに単身で乗り込んだ主人公の奮闘から、そんな歴史を肯いはしないぞという映画の作り手たちの思いも伝わってくるのである。 と書いた。その<映画の作り手たち>の中にトランボもいたということは、そのときはまだ知らなかった。 『ガンヒルの決斗』でもトランボの名はクレジットにはない。トランボの名前が復活するのは翌60年の『スパルタカス』からだ。このときも監督のスタンリー・キューブリックと一悶着あったそうだし、「アカが作った映画なんか公開するな」という攻撃があったと聞く。際して制作・主演のカーク・ダグラスの態度が立派だったのは『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(2016年)という映画から覗われる。 トランボが名前を伏せて脚本を書いた名作は『ローマの休日』だけではなかった。 咲き始めた湯島天満宮の白梅(16日に撮影)
by suiryutei
| 2024-01-20 09:16
| 映画・TV
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||