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「大陸反攻」という言葉を久しぶりに目にした。一昨日(29日)の朝日新聞朝刊で社説の下に置かれたコラムに出てくる。 その語が意味するのはどういうことか。コラムの中から引こう。下段の8~11行だ。 「中国共産党との内戦に敗れて台湾に撤退した国民党政権は中国再統一を目指し<大陸反攻>を掲げた。だが実現できるわけがない。現実政治上の虚構である。」 印象に残っていることがある。東京中央郵便局で働き始めてまだ間もない頃だ。区分作業をしていて、台湾からの郵便物にこの「大陸反攻」という言葉が刷られた新聞があった。へええ、台湾ではそう考えている人がまだいるんだなと思ったものだ。酔流亭の就職は1975年秋だから、76~77年のことだろうか。 いま台湾のほうから大陸に攻め上って共産党政権を倒して「中国再統一」なんて、コラムが書くように「実現できるわけがない。現実政治上の虚構である」。 だが、虚構のことであっても「反攻」される対象のほうであるところの中国共産党にしてみれば、攻めてくるなら返り討ちだぞという姿勢をまったく捨てるわけにはいかなかろう。 中国共産党が台湾との<平和統一>を目指しながらも、武力行使を絶対にやらないとまでは言い切らないのは、そうした経緯による。つまり、こちらの<武力行使>も台湾からの「大陸反攻」とパラレルであって、かなり虚構に近い。 ところが、そういう事情(経緯)で武力行使を絶対にやらないとまでは言い切らないのを、今にも武力で攻めてくるぞと意図的に読み替えて緊張を煽る連中がいる。アメリカや日本の支配層だ。そのピエロ的象徴は麻生太郎であろうか。台湾有事は(日本にとって)存立危機事態だとか集団的自衛権発動だとか煽り立てている。 そうして軍事的緊張が高まれば兵器が売れる。軍需産業が儲かる。 私たちはこれに乗せられてはならない。 ところで、上に写真を貼り付けた朝日新聞コラムは丸谷才一の小説『裏声で歌へ君が代』を話の切り口に使っている。酔流亭も前にこの小説に触れたことがあるので、その過去記事(2012年1月5日更新)を貼り付けておこう。作品をいま読めばまた違った受け止め方をするかと思うけれど、なにしろ長編だから読み返している時間がない。
by suiryutei
| 2024-01-31 04:58
| ニュース・評論
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