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休日朝のNHKニュースで気象情報を担当する南さんの駄洒落を久しぶりに聴いた。 番組終了間際、埼玉県長瀞の宝登山で咲く蝋梅の映像に 「来週初めに雪が降ると、蝋梅も狼狽しますね」 南さんは、災害のニュースがあるとお得意の駄洒落を封印する。今年はずっと洒落を口にできる雰囲気ではなかったろう。 さてさて。 一昨日の午後、友人のHさんと〔神田まつや〕へ。店の入り口では紅梅が蕾を膨らませている。 Hさんとは市民サークル〔フォーラム色川〕で知り合った。歴史家・色川大吉(2021年没)の教え子さんたちが運営してきたサークルである。 その〔フォーラム色川〕が先週の土曜日(1月27日)をもって活動に一区切りをつけたという。最後の集まりの模様などを伺った。 同サークルは色川大吉さんが東京経済大学を定年退職した1996年春から活動を始めた。酔流亭が接触を持つようになったのは2003年の春。それから数年間、色川さんの著作をテキストにした読書会とか妻籠・馬籠へのフィールドワーク、靖国神社を覗いた後のお花見なんかに参加した。 2010年ごろからいくらか疎遠になった。 マルクス主義史学と民衆史とは相対立するものではない。マルクス主義史学は民衆の側に立とうとするものだし、民衆史は社会構造を分析するにあたっては(批判や不満は述べつつも)マルクス主義史学の方法に拠るのだから。 ただ、ずれるところもある。 色川大吉さんはどこかで「自分に師匠はいない」と前置きしたうえで「あえて師と呼べる人がいるとすれば服部之総だ」という言い方をしている。 色川さんは言うまでもなく民衆史の第一人者。服部之総はマルクス主義史学者の中でもとりわけマルクス主義に徹した、いわば極北だ。 「あえて・・」という色川さんのいくらか屈折した言い回しに、民衆史とマルクス主義史学との異同が滲んでいるようで、そういうことが酔流亭には面白い。 そして酔流亭自身は民衆史に惹かれながらもマルクス主義史学をもっと学びたいと思った。〔フォーラム色川〕から足が遠のいたのは、そうした事情かと思う。 しかし〔フォーラム色川〕で知り合った人たちとの交友はその後も続いた。兄にあたるくらいの年齢差のMさんは2010年、今の酔流亭より四つも若い歳で、父親くらいのKさんは4年前コロナ禍が始まるころ亡くなられたが・・。 Kさんは生前〔神田まつや〕の店内の雰囲気がお気に入りで、Mさん亡き後はKさんとHさんと酔流亭の3人でここで酒を酌み蕎麦を手繰りながらよく歓談した。 さて昨日の〔まつや〕。 そば切りではなく、久しぶりに蕎麦がきを食べた。 この湯桶の蓋を開けると、熱い湯が満たされて蕎麦がきが浮いている。 木製の薬味入れも清々しい。 ところでHさんに教えてもらったのだが、日本自費出版文化賞では新たに「色川大吉賞」を設けたそうだ。 自費出版文化賞といえば、友人の池田実さんがその個人誌部門を去年受賞したばかり。こんなところにも縁(えにし)を思う。
by suiryutei
| 2024-02-03 08:09
| 酒・蕎麦・食関係
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