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午前6時、朝刊を取りに戸外に出ると霧が出ている。濃い霧ではないので、三日月が浮かんでいるのがぼんやり見える。 なかなか幻想的で、しばし眺めていた。そうして昨日TV放映を視た『蜘蛛巣城』(黒澤明監督、1957年)をちょっと思い出してしまった。三船敏郎扮する戦国武将は霧のなか森で道に迷い、物の怪らしき老婆に出会って自分の運命を予言される。シェイクスピアの『マクベス』が原作である。 1月は相撲中継のため潰されていたNHKBSの映画放送枠が2月は元に戻った。高校生の頃からの映画好きとしてはありがたくあり、また映画を視るのに時間をとられるのが困るような、痛しかゆしだ。 時間をとられるなら視なければいいと言われそうだけれども、映画を視るのは勉強にもなるし・・と自分に言い訳をする。 一昨日放映の『雨あがる』(小泉堯史監督、1999年)も視てしまった。こちらは山本周五郎原作で、話はどうもゆるいけれども、クロサワの弟子筋という小泉監督はていねいに作っていた。脚本は黒澤明が遺していたそうだ。 寺尾聡が扮する主人公は椿三十郎ばりの剣の達人だが、三十郎と違って無暗に殺生をしない。先に周五郎はゆるいと否定的なことを書いた。それは話の筋や人間造形が甘いんじゃないかということであって、人をやたら殺さないのはいいことだ。 ところで「時間をとられるのが困る」と先に書いたのは、3月に行なわれる目取真俊『魂魄の道』をテキストにした読書会での報告の準備にそろそろかからなくてはならないからでもある。ところが、その準備の一つとして読み始めた氏の評論集『沖縄/草の声・根の意思』(世織書房、2001年刊)によれば、目取真さんも映画がお好きらしい。35ページには「・・以前は、朝の10時から翌日の明け方まで、オールナイトの特集を含めて一日に10本近く見ることもあった・・」なんて書いてある。 もっとも、それは1999年に書かれた文章の中であり、しかも「以前は」と但し書きが付いているから、1960年生まれの目取真さんの20代から30代初めのことだろう。現在の彼は連日カヌーを漕ぎ、ゲート前に座り込んで辺野古新基地建設に反対している。映画を観るどころではない。 しかし、そうか、氏も映画好きであったかと知って、なんとなく嬉しくなる。 明日のNHKBSは『アラバマ物語』を放映するそうだ。何度も視ているけれど、これは本当に好きな映画。また視るかどうするか・・・。悩むなあ。
by suiryutei
| 2024-02-07 09:20
| 映画・TV
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