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もう何遍も視ているけれど、好きな映画だからまた視るかどうか迷っていると一昨日書いた映画『アラバマ物語』(昨日の午後NHKBSで放映)は、その時間、家を留守にしたので録画した。近いうちに視るつもり。 ところが昨日このブログへのアクセスで一番多かったのは、去年6月にも『アラバマ物語』が放映されたときに書いた過去記事であった。昨日の放映を視た人が映画の題名で検索してこのブログにも来てくれたのだろう。更新日付は6月23日。去年の〔沖縄慰霊の日〕当日である。コメント欄では〔沖縄慰霊の日〕に関わるやりとりもある。 映画の話のついでに。 先日Sさん宅から頂いてきた本の中に、こういう本もある。 まだパラパラッとめくっただけなので内容をちゃんと把握できていないけれど、1950年代初めハリウッドに吹き荒れた「赤狩り」を題材とした芝居の台本のようだ。冒頭に出てくる17人の証人たちとは、非米活動委員会で証言台に立った人たちだろう。 赤狩りの先頭に立った者(たとえばサム・G・ウッド)、かつてコミュニズムのシンパであったが転向した者(たとえばエドワード・ドミトリク、エリア・カザン)、筋を曲げなかった者(たとえばリリアン・ヘルマン、ポール・ロブソン)・・・。 中にスターリング・ヘイドンの名もある。この俳優については去年8月25日更新記事で書いたことがある。戦争中ユーゴスラビアでチトーらのパルチザン活動支援を通じてコミュニズムのシンパとなったが、赤狩りの中で協力的証言者(つまり密告者)になった。 しかし、彼はそのことを生涯悔いていたようだ。 のちに自著の中でこんな言葉を吐いていたらしい。 「・・おれがたれこんだ日いらい、どんなにおれ自身を軽蔑してきたか。畜生め!」(67ページ) この芝居(『ハリウッドの反逆』)は日本でも1985年に劇団民芸によって公演された。スターリング・ヘイドンに扮したのは綿引勝彦である。 綿引勝彦といえば、もう亡くなった(2020年没)が、『鬼平犯科帳』のTVドラマ版では大滝五郎蔵に扮した役者さんだな。大滝五郎蔵というのは、ひとかどの盗賊であったのが、火盗改め方長官・長谷川平蔵の人柄に心服して火盗改めの密偵に転身する人物。梶芽衣子が扮した密偵おまさと夫婦になる。 映画『アラバマ物語』に話を戻す。主演はグレゴリー・ペックだ。赤狩りと闘った脚本家ダルトン・トランボを描いた映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』の中に、彼が赤狩りに抗議している声がラジオから流れる場面がある。フィンチ弁護士を演じるにふさわしい俳優であったろう。
by suiryutei
| 2024-02-09 09:07
| 映画・TV
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