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ベラルーシにおけるユダヤ人の抗独パルチザンの物語と聞いて、視る気になった。昨日NHKBSで放映された『ディファイアンス』という映画である。2008年、アメリカ映画。エドワード・ズウィック監督。タイトルは<果敢な抵抗>という意味だという。 冒頭ベラルーシと書いたが、映画の時代(第二次世界大戦中の1941~42年ごろ)には舞台となるリビグザンスカの森はポーランドの一部であった。地図をみるとベラルーシという国はポーランドやロシア、ウクライナなどと国境を接している。首都ミンスクは<ミンスク合意>で耳に覚えがある。この合意が守られていたなら、2年前に始まったロシアとウクライナの戦争は避けられたのではないか。 さて映画は実話にもとづいているという。実際、主人公のビエルスキ兄弟はネットで検索すると<ビエルスキ・パルチザン>として出てくる。侵攻してきたナチス・ドイツによる<ユダヤ人狩り>を逃れて森に逃げ込み、抗独パルチザン闘争を展開したのである。 難敵となったのはドイツ軍の攻撃以上に飢えと寒さであったのが覗える。森の中で生活するのだから、そうであったろう。このあたりは、同じ時代の満州における朝鮮人民による抗日パルチザンの苦闘と通じるものがあったのではないだろうか(下に貼り付けたサイト及びPDFを参照されたい)。 映画の結末は、戦車を含むドイツ軍の猛攻に絶体絶命に追い込まれたところに、ビエルスキ3兄弟のうち長兄に離反してロシア人パルチザンに加わっていた一人が突然あらわれて鬼神のごとく奮闘、ドイツ軍を殲滅してしまう。 その弟ビエルスキがロシア人パルチザンとも離れて戻ってきたのは、ロシア人の間にも蔓延るユダヤ人差別や人民を守ることよりソ連からの軍命が優先されることに幻滅したからと描かれている。 そういうこと(ユダヤ人差別やソ連の軍命優先)は事実としてあったろう。ただ、結末の戦闘場面のようなことが実際にあったのだとしたら、あれほどの危機的局面からの逆転はロシア人パルチザン部隊の組織的助勢でもない限り不可能のように思える。 せっかく色々考えさせてくれたのに、結末で通俗戦争アクション映画に堕してしまった。 ここまで書いてきたことと関係ありませんが、昨日はあの日だったので。
by suiryutei
| 2024-02-15 09:20
| 映画・TV
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