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一昨日、12日の夜は、高円寺の居酒屋〔明神丸〕にて同世代の友人たち5人で酒盛りをやった。愉しい宴であった。 〔明神丸〕は、酒呑みなら泣いて喜ぶという店である。いい銘柄の清酒が揃っている。しかもその値段が安い。ちなみにその夜、酔流亭は金澤屋(福島)、鶴齢(新潟)、栄川(福島)といったあたりを飲んだ。 料理も旨くて安い。注文するとすみやかに出てくる。下の写真は刺身盛り合わせ。 談論風発するうち、映画『ゲバルトの杜』の話題も出た。5人全員がこの映画をもう観ている。もうすこし詳しく言うと、5人のうちの1人、Iさんが手配してくださった鑑賞券を使って、Iさん以外の4人は5月29日に一緒に上映館〔渋谷ユーロスペース〕に出かけて行ったのである。 ところが当のIさんはそのころ腰痛の手術入院をされて当日一緒には観ていない。手術は無事成功した。 だから、この夜の酒盛りは、Iさんが映画観賞券を手配してくださったことへのお礼と彼の快気祝いを兼ねたものである。 では映画『ゲバルトの杜』を、川口大三郎さんや樋田毅さん(川口さん虐殺事件を機に作られた早大第一文学部再建自治会臨時執行部委員長にして、映画の下敷きとなったルポ『彼は早稲田で死んだ』の著者)とほぼ同世代である我ら(この夜集った5人)は、どう観たか。 瀬戸宏さんが開設している〔川口大三郎君追悼資料室〕には映画『ゲバルトの杜』についても、大手メディアに掲載されたものから個人ブログにUPされたものまで、映画への賛否を問わず感想がほぼ網羅されている。「賛否を問わず」というのは、中には映画をほとんど全否定する感想もあるということだ。 われらの間では、そんな全否定するような意見は出なかった。むしろ、この映画を観ることによって、これまで自分たちがやってきたことをふり返り、この夜の宴のように議論する場を持つことができた。そのことを映画の作り手たちに感謝したい。 その上で映画への不満も述べよう。 映画の作り手たち(監督の代島治彦氏や劇中劇を演出した鴻上尚史氏)には「内ゲバとは何であったか」という問題意識が先にあって、そこに格好の手がかりになると思われた『彼は早稲田で死んだ』という本が現れたのではないか。ところが『彼は早稲田で死んだ』が明らかにしているのは、党派闘争としての内ゲバで川口さんは殺されたのではない、ということだ。学園を暴力支配する政治党派によって一人の学生が殺されたのである。大学当局は、そのほうが学生を管理しやすいため暴力支配を容認していた。 映画は、終盤近くまでは『彼は早稲田で死んだ』を下敷きにしているから、川口事件が何であったかを事実に即して追っている。さらに、闘いの中で非暴力を貫こうとする樋田さんとは微妙に意見を異ならせていくことになった人たちからもインタビューしているのは貴重な点だ。しかし、終盤に至って川口事件から離れて内ゲバの考察へと向かうことで、映画はいわば二重構造になった。作り手たちの問題意識はわからぬではないけれど、やや混乱したのではなかろうか。また、暴力支配を容認していた早大当局への批判も弱くなってしまった。 この問題、もう少し考えていきたいと思う。夏のあいだに文章化できればいいのだが。
by suiryutei
| 2024-07-14 09:04
| 酒・蕎麦・食関係
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