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いま視終わったばかりのNHK朝ドラ『虎に翼』のクレジットに<望月 歩>とあるのが目に留まった。 先週の放送から、ドラマのヒロイン寅子(伊藤沙莉)は新潟県三条市の地・家裁に判事(支部長)として赴任している。その裁判所の、心に屈折を抱える若い書記という役どころだ。 先週から出ているのに今朝になってようやく気付いたのは、映画『ゲバルトの杜』のパンフレットを昨日また読み直していて、映画に挿入された短編劇の出演者たちの中に彼(望月 歩)の名もあるのを見たからだ。なんと、殺された川口大三郎さんの役ではないか。 ところで『ゲバルトの杜』を観て知ったことだが、あの1972年11月8日、川口さんは文学部自治会室に拉致される数時間前、体育としてボクシングの授業を受けていた。指導教員は白鳥金丸さん。東京五輪(1964年)の代表選手であり、ライト級で有力なメダル候補だった。結局3回戦で敗れてメダルは獲れなかったが。あの五輪で日本のボクシング選手で金メダルを獲ったのは、バンタム級の桜井孝雄(法政大学)である。 川口事件の翌年に早稲田に進学した酔流亭も体育でボクシングをとり、白鳥先生の指導を受けた。川口さんとは一年違いである。今はどうか知らないが、当時の早稲田では体育の科目の選択は学部を横断していた。川口さんは、すれ違いながらも身近であったことを改めて思う。
by suiryutei
| 2024-07-22 08:43
| 映画・TV
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Comments(2)
たしかに、望月歩は、映画「ゲバルトの杜」で川口大三郎さんの役ですね。ご指摘までわかりませんでした。
川口さんの顔をおぼえていないのもやむを得ないと思いました。 なぜなら、映画では、川口さんを棒でたたく方の役者の顔、その表情ばかり映っていました。 川口さんは自治会室に無理やり引きずり込まれて、目隠しをされて、棒でぶったかれ続けて、そのまま亡くなってしまう役でした。 殺される側の表情は、結局最後まで見ることができません。 映画の劇中劇で「鎮魂」という言葉が出てきて、それが強調されています。 死んでしまった者の側からは、もはや「鎮魂」をしようがないので、それは殺した側、川口さんに暴力を加えた側の「鎮魂」だけがクローズアップされています。 川口さんがなぜ殺されねばならなかったのか、わからなくなるような印象を与えています。 映画の中で、なぜ川口さんが殺されねばならなかったのか、それを強い後悔の念とともに語られているのが、藤野豊さんたちだと思いました。 その後悔の念が強く出ている場面で川口さんの最後の表情を探ってみるしか方法はありません。 川口さんの死以降の早稲田解放闘争が敗北したことによって、川口さんの死をふせぐことができなかった側の樋口さんやWACの方々の後悔の念と殺した側の「鎮魂」が、いまもなお重なり合うことがないことが、この映画を見た後の感想でした。
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墨田のカッパさん、コメントありがとうございます。
前にカッパさんから頂いた藤野豊さんの論考を、たまたま今日の午前に再読したところです。 劇中劇を演出した鴻上氏と、藤野さんや樋田さんら当時あの闘いを闘った人たちとは、問題意識が違っているように思います。鴻上氏の「鎮魂」は浅いのではないかと思います。
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