新人事制度 大阪での報告①~③
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今朝の空は、モクモクたる夏の雲と、秋の気配を感じさせる白いたなびくような雲、それに雨雲っぽい黒味がかった雲とが混じり合っている。夏と秋のあわい、近づく台風がそこに影を落とす、といったところか。気温はまだ真夏のものだ。わが家周辺は日中34℃くらいまで上がるという予報である。 酔流亭は2015年春に60歳定年を迎え、そのあと1年間は雇用を継続したけれども労働時間は半分になったので、週40時間フルタイムで働いた夏は10年前の2014年が最後だった。これまでに何度も書いてきたように、深夜労働が多い仕事だった。郵便局の内務作業である。 深夜労働の従事者にとって一番つらい季節は夏だ。陽が上るのが早いから、朝、勤務を終え帰宅する路上だって日光に炙られる。帰宅して窓のカーテンを閉め切り、クーラーを利かせても、気温が一番高い日中のことである。炎暑を完全に遮断はできない。4~5時間熟睡できればよく寝られたほうだ。そうして日が暮れてきて、いくらかは涼しさを感じられる頃また出勤。徹夜の労働が待っている。 前述したように夏がいちばん辛いが、四季を通しても昼夜逆転というのはかなり危険な働かされ方であって、現に今年、酔流亭がかつて在職していた新東京郵便局では3人もの在職死亡者が出ている。3人いずれも深夜勤の従事者だ。 下の写真は、今朝の朝日新聞紙面である。看護師さんの労働実態の酷さを書いている。病院では夜通しの勤務があり、夕方から翌朝まで17時間のうち、中で1時間ほどの休憩が2回入るだけという。これでは看護師さんたちは長く働き続けることはできないし、結果、人不足はいよいよ深刻になる。 ところで、今から150年以上前、1871年に短い期間成立した史上初めての労働者政府、パリコミューンではパン焼き職人の夜間労働を禁止することを実現していた。職人たちの要望をコミューン執行委員会が受け入れ、パン製造業資本家の激しい抵抗を押し切って、1871年5月3日、パン工場での午前5時より前の操業を禁止する布令が出された。 裕福なパリ市民たちは、朝食に焼き立てのパンを食べる習慣だったろう。しかし、そのためにはパン工場は夜通し稼働しなければならない。深夜労働は働く者の健康を損ねる。布令に従わない経営者に対しては、コミューンは夜間労働で焼かれたパンは没収して貧困者に配るよう行政各区に指令したという。 下は当時パリコミューンが発した布告の写真。大佛次郎『パリ燃ゆ』(朝日新聞社)の挿絵から。夜間労働禁止の布告とは違うようだ。
by suiryutei
| 2024-08-26 09:02
| ニュース・評論
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