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今週木曜日(一昨日)の午後NHKBSで放映された『乱れる』(成瀬巳喜男監督、1964年)は、嫁いできて僅か半年で夫を亡くした未亡人(高峰秀子)と、その義理の弟(加山雄三)の悲恋を描く。ヒロインの夫の死因は映画の中では明示されていなかった(酔流亭が視落としたか?)ように思うが、没年と敗戦の年とが同じであるのは明かされているから、おそらく戦争に因しているのではないか。 ヒロインが嫁いだのは地方都市(静岡県の清水市)の商店街にある酒屋だ。戦争が終わって(夫が死んで)18年間というもの、ヒロインはほとんど一人で酒屋を切り盛りしてきた。11歳年下の義理の弟がそんな彼女を慕う思いは、いつしか恋する心になっている。一方、1960年代のなかばといえば、商店街にはスーパーマーケットが誕生して、小売店の経営は圧迫されていく。 その時代、酔流亭は小学生であった。わが生家も商店街で菓子屋を営んでいたから、スーパーに小売店が押されていく様子は、かつて我が家に起きたこととして、よくわかる。 ところでヒロインたちの酒屋では、アサヒビールが売り場の一番目立つところに並べられていた。のみならず、加山雄三は 「金、払うからね」 とか言って、その自家の売り物であるビールを1本さらって栓を抜き、茶の間に上がって飲んだりする。 思い出したのは小津安二郎とサッポロビールだ。 小津の映画では登場人物の家の廊下なんかにさりげなくサッポロビールのケースが置かれてあったりする。サッポロの標章はあの★だからすぐわかる。あれはサッポロビールにとって、いい宣伝になったろう。じじつ小津はサッポロからビール1年分を贈られたそうである。 成瀬巳喜男は、そんな小津安二郎の向こうを張って、こちらはアサヒビールをことさら目立つように置いたのだろうか。成瀬へはアサヒからビールが贈られたかな? 本当なら映画の感想を書かなければいけないのだが、酒呑みの与太話です。すみません。
by suiryutei
| 2024-09-07 08:53
| 映画・TV
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