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今朝5時少し前に目を覚まし、まだ真っ暗な中でラジオを点けるとNHK〔ラジオ深夜便〕が放送終了間際であった。この番組は前夜の11時過ぎから日付を跨いでの放送である。アナウンサーが 「今朝、北海道では氷点下の気温です」 と話している。 それからパソコンを開く。画面に我孫子市の気温が3℃と表示されている。北海道ほどではないが、こちらもけっこう冷え込んだ。 ついこのあいだまで、朝晩はともかく昼は散歩に出るにも半袖だったのに。 しかし、季節はやはり進むのだなあ。そういえば昨日、関東では「木枯らし一号」が吹いた。 さて前置きが長くなりましたが、NHK朝ドラ『虎に翼』について『伝送便』誌11月号にまた書きましたので、今日はそれを転写します。 ![]() 九月まで放送されていたNHK朝ドラ『虎に翼』のこと前号に続いて。 伊藤沙莉が演じたヒロイン佐田寅子のモデル三淵嘉子(日本における女性弁護士・判事の草分け)は一九一四年に生まれて、没年が一九八四年だから、ドラマは日本の現代史にほぼ沿っていた。東大闘争(一九六八~六九)がちらりと顔を出したのはドラマの終盤である。登場人物たちに身近なところでは寅子の大学時代からの友人ヒャンちゃん(戦前、彼女は朝鮮からの留学生だった)の一人娘は安田講堂に立てこもった学生たちの中にいたという設定だ。 逮捕された学生たちの裁判において肩を組んでインターナショナルが歌われる場面があった。時代考証すれば、学生運動いかに華やかなりし時代とはいえ、ヤジや怒号くらいならともかく、革命歌インターナショナルの合唱が法廷で湧きあがったろうか。でも見方を変えると、考証がいくらかいい加減だったとしても、朝ドラの中でインターナショナルが歌われたなんて画期的ではないか。痘痕(アバタ)も靨(エクボ)かな。 ちょっと残念だったのは、テーマを盛り込み過ぎたか、最終盤の展開が駆け足になってしまったことだ。寅子と因縁のある悪魔的な女子高校生を更生させるエピソードでは、その女子高生の母親がやはり高校生だったころ遭遇し、その魔性に慄いて、自身が拠っていたはずの「性善説」が揺らいだ過去が寅子にはあった。その悔いを通じて、少年犯罪の厳罰化に反対するメッセージが込められていただけに、もう少しじっくり描いてほしかった。 最終回、寅子はもう没し、娘の優未が街で見かけた女性が件の女子高校生の二〇年後くらいを思わせる。突然の解雇を携帯電話で告げられているのだ。優未は母を思い出して「労働基準法二〇条というのがあって、使用者は解雇予告を三〇日前までにしなければならないはず」とアドバイスする。平等を謳う憲法十四条の朗読で幕を開けたこのドラマ、労基法二〇条で締めるとは、お見事であった。 さて<寅ロス>を埋めてくれるかのように、NHKBSでは一〇月から『カーネーション』の再放送が始まった。月曜から土曜まで午前七時一五分~三〇分。二〇一一年度後期の朝ドラである。『虎に翼』ではナレーターとして寅子の心の声を代弁していた尾野真千子が演じるヒロインのモデルとなった服飾家・小篠綾子は一九一三年生まれ(二〇〇六年没)なので、三淵嘉子と全く同時代を生きた。『虎に翼』が朝鮮植民地支配に触れていたことは前号記事に書いたが、『カーネーション』は中国を始めアジアへの侵略戦争における日本の加害性に目を向けた作品であった。脚本の渡辺あやは一昨年、冤罪にも踏み込んだTVドラマ『エルピスー希望、あるいは災い』(フジテレビ系)を書いている。 ※下の写真は、ドラマによく登場した甘味や〔竹もと〕のモデルとなった神田のお汁粉屋〔竹むら〕の暖簾です。 ![]() ※『虎に翼』については『伝送便』の10月号にも書きました(よって11月号寄稿には<続論>というサブタイトルを付けました)。
by suiryutei
| 2024-11-08 08:21
| 映画・TV
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