秩父の酒

〔秩父錦〕を頂いた。その名のとおり秩父の酒である。

酔流亭は年が改まるとすぐ誕生日がきて、70歳になる。いわゆる古希だ。縁のある方が、その祝いとして贈ってくださった。

ありがとうございます。

秩父錦｜伝統を受け継ぎ今を生きる酒｜株式会社矢尾本店

この季節に秩父の酒というのが、またありがたい。ちょうど20年前、市民サークル＜フォーラム色川＞が企画したフィールドワークに参加して、秩父事件の史跡をまわったことがあるのだ。

秩父へ : 酔流亭日乗

行程を終えて、西武秩父駅で池袋行きの電車を待つ間、売店で〔秩父錦〕と〔武甲正宗〕を買い、帰りの電車の中で呑み比べしたものだ。どちらも秩父の地酒を代表する銘柄である。

11月なかばだったから、今と同じ季節である。1884年に秩父事件が勃発したのもこのころだ。蜂起した農民たちが大宮市内を制圧したのは11月1日である。

ところで今朝の朝日新聞の歌壇・俳壇の紙面に井上伝蔵の俳句が紹介されているではないか。

伝蔵は秩父事件の指導者の一人だ。

〔秩父錦〕をいただいたことをブログに書こうと思った、ちょうどその朝に、こういう記事を読むなんて、偶然ながら嬉しい。