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新人事制度 大阪での報告①~③
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“仕事始め”の今朝、まず目に飛び込んできた新聞記事はこれだ。朝日新聞朝刊の一面である。 下は三面。 デジタル記事にもなっている。例によって会員限定の有料記事だが、無料で読める序盤の部分だけからでも、ゆうパックの配達現場で何がおこなわれているのかは覗われる。 たとえば関東のある郵便局では、配達員からタバコの匂いがしたというクレームがあれば、その配達をした人が下請け業者ならその業者から100000円(10万円)の〝違約金”をとるのだそうだ。一面に載った違約金一覧表の写真を見たときは0が一つ多い誤植かと思ったが、三面見出しにはちゃんと10万円とある。なんとべらぼうな! もちろん1万円だって不当。違約金=罰金を取ることがそもそもおかしい。 郵便局に直接雇用されている配達員には「労働法に鑑み金銭の徴収はしていない」(一面)そうだ。語るに落ちている。つまり働く者を保護する法律をすり抜けるために下請けを使っているのである。 日本郵便といえば、酔流亭が9年前まで働いていた会社である。こんなひどいことが行われていることに、OBの一人として抗議の声を上げないわけにはいかない。 そして日本郵便の労働組合(JP労組)は何をやっているのだろうか。下請けで働いている人たちは組織化の対象ではないとしたって、こういう実態を知らないわけはないだろうし、同じ働く者として知らぬ顔をしていていいわけがない。 なお、三面の記事の終わりのほうに登場して 「誤配を防ぐなら配達の数を徐々に増やしたり、研修をして教育したりすればいい。いきなり罰金を取ることで品質が保証されるという合理性は全く無い」 「ドライバーの待遇改善が社会課題となる中で、時代錯誤な制度であり、早急に改善する必要がある」 と、真っ当なコメントを寄せている首藤若菜・立教大学教授(労働経済学)に『物流危機は終わらない』という好著がある(岩波新書、2018年刊)。その書評を『伝送便』誌2019年5号に酔流亭は書いているので、下に貼り付けておきます。朝日の有料記事と違って全文読めますよ。
by suiryutei
| 2025-01-06 08:53
| ニュース・評論
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