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夜、足の爪を切ると親の死に目に会えない(だから、それはやるな)と言われる。物心がついて自分で爪を切れるようになってから中年になるくらいまで、酔流亭はこの戒めを忠実に守ってきた。 しかし、齢70になった今、父親も母親もとっくに鬼籍に入った。今さら親の死に目に会えるも会えないもないのである。父は酔流亭が29歳のとき、母は37歳のとき亡くなった。どちらの場合も臨終に居合わせたし、それにこの言い慣わしの本当の意味は、居合わせるかどうかではなく「親より先に死ぬ(な)」ということであるらしい。 そんなわけで、今や夜に爪を切ることに何の躊躇いもない我が身。昨夜も風呂上りに爪を切った。午後8時半ごろであった。 NHKFMラジオをかけていた。〔クラシックの迷宮〕という番組をやっていて、昨夜の特集は日本の作曲家、小川寛興の生誕100年ということであった。もっともこの人はクラシックというより歌謡曲や映画主題曲の作家として知られているようだ。 いろんな曲がかかる中で、倍賞千恵子のリサイタルの録音の一部も流れた。終幕の前に唄った『さよならはダンスの後で』(小川寛興作曲)など。 これがなかなかよかったので、今朝<倍賞千恵子リサイタル>で検索してみると、出てきた。2020年に行なわれたリサイタルの音源である。昨夜聴いたラジオ放送も、ここから一部を採ったのであろう。 歌手でもあるこの女優さんは1941年生まれだから、2020年当時は79歳だ。しかし歌の合間の喋る声なんてじつに若々しい。やっぱりあのさくらさんですね。 70翁が80嫗(おうな)の歌声に聴き惚れる、という図である。 もう4年前になる。2021年6月、コロナのワクチン接種を初めて受けたとき、夜中になって目が覚めると腕の注射されたあたりが痛い。眠りに戻れないのでラジオを点けたら倍賞千恵子の歌が流れてきた。彼女の80歳の誕生日に因んでの特集だという。 そのときのことを【いてんぜ通信】2021年秋号に書いたことがある。 上の【いてんぜ】寄稿から、その箇所だけ抜き出して写します。 ・・・その夜中のことである。日付は、もう30日に替わっている。午前2時半過ぎに目が覚めた。眠りから意識が戻ってくるにつれ、左腕の昼間に注射を打たれたあたりに疼痛があるのがわかってきた。 痛みで目が覚めたというのではない。目覚めたら痛みがあるのに気づいた、といった塩梅である。 FMラジオを点けた。NHK[ラジオ深夜便]。3時を回って、4時までの1時間、倍賞千恵子の特集になった。アナウンサーが紹介するに、6月29日が彼女の誕生日であるという。すると、その時刻には日付はもう30日に替わっているけれど番組がスタートするのは29日のうちだから、誕生日に合わせての特集ということか。1941年生まれというから80歳になられたわけだ。 もう4年前になる。その年前半の朝ドラ『ひよっこ』で、有村架純が演じたヒロインは茨城県の奥から集団就職してきて東京下町のトランジスタラジオ製造工場で働く女工であった。その工場の女子寮の舎監を演じたのが和久井映見。彼女は倍賞千恵子のファンという設定であって、よく髪を梳きながら『下町の太陽』を口ずさんだり、1965年の大晦日には[紅白歌合戦]で倍賞千恵子が『さよならはダンスの後で』を唄うのに視入っていた。東京オリンピックのあと日本を襲った不況のあおりで工場は年が明けると倒産に追い込まれてしまうのだけれど。 いま気づいたが、和久井映見の出世作となった映画『息子』(1991年)は『男はつらいよ』の山田洋次が監督したもの。なるほど、つながるなあ。 『下町の太陽』と『さよならはダンスの後で』は、もちろんその夜のラジオでも流れた。・・・
by suiryutei
| 2025-03-02 09:27
| 音楽
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