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労働者文学会の会報である〔通信・労働者文学〕の最新号(No.316)が届いた。 いつもありがとうございます。 一面には労働者文学会総会の開催通知が載っている。年一度開催されており、今年で46回目になる。 他の内容は、総会議案、総会に向けての報告と提案、会員の活動報告、書評、エッセイいくつか等々。それに4月13日(日曜)に『かあさんの歌』などの作詞者である窪田聡さん(労文会員)を<囲む会>が開催されるので、その参加呼びかけも載っている。 窪田聡さんの会については、日にちが迫ってきたら、また詳しい告知記事をこのブログにも載せるつもりだ。 〔通信〕には【デジタル労働者文学】第2号掲載記事への寸評・短評も載っている。 酔流亭に関わる記事だけ、ここに転写します。 一つは『プロレタリア文学と労働者文学について』と題して去年9月に行われた楜沢健さんの講演の記録について酔流亭が書いた寸評だ。 去年9月に行われた『労働者文学』No.93合評会は楜沢さんの講演があったことによって引き締まった内容になったと思う。その講演を文章化したものである。 労働者自身が書いた<労働者の文学>と、前衛による<労働者のための文学>。どちらもプロレタリア文学であり、片方がよくて他方がダメというものではない。しかし今日の労働者文学は前者の性格を主に受け継いでいるだろうし、それでよかったと思う。葉山嘉樹の短編『セメント樽の中の手紙』に対する高い評価は、当日講演を聴いたとき強く印象に残った。記録することの大事さを説かれていたこともよく憶えている。私などはプロレタリア文学で一番好きなのは中野重治『汽車の罐焚き』で、この作品は後者(前衛による<労働者のための文学>)になるのだろうが、そうとばかり言い切れぬ気もする。楜沢さんはケン・ローチの映画についても再々触れている。ローチ作品を好きな私には嬉しかった。 もう一つは、酔流亭の評論『角打ちの酒』について労文会員の北山悠さんが書いてくださった寸評である。 街の酒屋が店の隅にカウンターを作ってコップ酒なんかを飲ませるのを「角打ち」という。我が家近くの西新井大師参道にもそんな店がある。店で売っている乾き物なんかをツマミに一杯やっているのを見かける。題名から想像したのは、あちこちの角打ち放浪記なのかと思ったが、そうではない。成瀬巳喜男監督の映画『乱れる』が紹介される。酒屋を営む未亡人と義弟との悲恋の物語。そこからあちこち脱線しながら、映画ができた1963年頃の個人商店が直面した厳しい現実が紹介される。個人商店が衰退してスーパーマーケットの時代がやってくる。そして、その時代に農業や商工業の自営業者より雇用労働者が多くなったという社会学者・小熊英二氏の論考が紹介される。まさに日本資本主義が本格化した時代だった。小売業トップは、三越からスーパー「ダイエー」、そしてコンビニ「セブンイレブン」へと変わり、個人商店の衰退とシッター街現象の現在に繋がっている。 【デジタル労働者文学】は、誰でも読めます。下をクリックすればアクセスできます。 労働者文学会のホームページはこちら。 酔流亭執筆『角打ちの酒』の全文はこの過去記事でも読めます。
by suiryutei
| 2025-03-15 08:51
| 文学・書評
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