新人事制度 大阪での報告①~③
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日曜の午後2時から3時50分まで、NHKFMラジオに〔×(かける)クラシック〕という番組がある。 MCがモデルの市川紗椰とサクソフォーン奏者の上野耕平で、クラシック音楽がかかる合間に二人のおしゃべりが流れる。「×(かける)・・」という妙なタイトルは、クラシック音楽に他のジャンルも掛け合わせる、という含意だそうだ。 酔流亭はラジオなら音楽だけを聴いていたい。だから、このあいだまではこの番組は敬遠していた。ところが最近はそうでもない。2人の会話はあまり騒々しいものではないからだ。 そんなわけで、一昨日の日曜午後も、今年の労働者文学賞の応募作のうち小説部門の作品を読みながらこの番組を聴いていた。 さて市川紗椰さんはいわゆるスー女であるらしい。つまり相撲好きの女子ですね。ちょうどいま大相撲も開催中だし(大阪場所)、相撲の話題になった。 今は平幕だが大関も張ったことがある正代という力士がいる。市川紗椰さんが言うことに、いつか彼の取り組みがちょうど夕方5時ごろであった。NHK総合の相撲実況は午後5時に5分間ほどのニュースが挟まる。正代の取り組み(対戦相手が誰であったかは言われなかったと思う)が終わった途端そのニュースに切り替わって、スタジオでニュースを読んでいたのが松村正代という女性アナウンサーであった。どちらも正代であるのが可笑しかったという他愛無い話である。もちろん力士は<しょうだい>、女性アナウンサーは<まさよ>と読む。 じつは我が家でも力士の正代のことを親しみを込めて<まさよ>と呼んでいる。言い出しっぺは時々来る次女である。正代はしこ名ではなく実際の苗字。 苗字といえば、十両に生天目という力士がいる。これも本名だ。2017年のNHK朝ドラ『ひよっこ』を視ていた方なら、これをすぐ<なばため>と読めるだろう。あのドラマのヒロイン谷田部みね子(有村架純)が集団就職で上京して最初働いていたトランジスタラジオ製造工場の同僚にそういう苗字の娘がいたから。 この娘は松本穂香が扮していた。 (真ん中の眼鏡をかけた娘が生天目ちゃん) この珍しい苗字は或るエピソードの伏線になる。のちにラジオ工場は不況で閉鎖されて、女工たちは散り散りになってしまう(ヒロインのみね子は洋食店のウェイトレスに転職)のだが、生天目と親友だった娘はTVのクイズ番組で勝ち進んで博学な東大生と優勝を争う。そのときの最後の問題が「生天目は何と読むか?」である。さすがに博覧強記の東大生もこれを読めない。生天目の親友はもちろんわかる。 かくて彼女は優勝して、懸賞である2人組ハワイ旅行に親友の生天目を誘うのだ。 もう1人。 宇良も本名だ。わが家もこの人気力士のファンであって、彼が勝つと思わず 「うらー!」 と叫んでしまう。 エイゼンシュタインの名作映画『戦艦ポチョムキン』のラストシーンは、ボリシェビキに率いられた水兵たちが反乱を成功させた戦艦ポチョムキンに、反乱を鎮圧すべく他のロシア艦隊が迫ってくるところである。両者が接近し、砲撃戦開始必至と思われたところで、鎮圧に向かってきたはずの艦船の乗組員から「ウラー!」と歓声が上がる。鎮圧命令に従わず、ポチョムキン号の水兵たちに連帯の意を表したのである。ポチョムキンの水兵たちも「ウラー!」と応える。 「ウラー!」とはロシア語で発せられる歓声だ。感動的な幕切れであるが、史実ではポチョムキン号はそのあと入港したルーマニアのコンスタンツィエ港で武装解除され、反乱水兵たちの多くは亡命した。その事件は1905年に起きたことであり、ロシア革命が成功するのはその12年後の1917年になってからだ。 なお「ウラー」は突撃するときの掛け声でもあるようだ。現在のロシアとウクライナの戦争でこの声が響いていると思うとたまらない気持ちにもなる。
by suiryutei
| 2025-03-18 09:28
| スポーツ
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