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夜中3時過ぎにいったん目を覚ましたときは雨音がまだ聴こえた。夜明け頃に雨は上がったらしい。今や(午前9時過ぎ)我が家のあたりでは青空が広がっている。 仕事はもうリタイアしているから、連休の間も普段とそう変わりはない。ただ、今年の三分の一が終わったんだなあ、と思う。8月が来て旧盆が過ぎれば今年も残り三分の一ということになる。はやい早い。 普段とそう変わりなかったといっても、連休気分はやはり味わいたくて、録り溜めしてあったTV放映済みの映画を何本か視た。 『天国と地獄』(黒澤明監督)のことは4日更新記事に書いた。 つぎに視たのは、4月に放映された『オリエント急行殺人事件』(シドニー・ルメット監督)である。 1974年制作のこの映画は配役が豪華なことで知られている。ローレン・バコール、イングリッド・バークマン、リチャード・ウィドマーク、ショーン・コネリー等々。アルバート・フィニー演じる主役のポワロ探偵以外は、大スターたちのそれぞれは出てくる場面はそう多くない。酔流亭贔屓のリチャード・ウィドマークなんかデビューした頃の悪党役に戻って、映画が始まってじきに死体で発見される。彼を殺した犯人は誰かをめぐって、イスタンブールを出発して欧州大陸を縦断して走る急行列車の中で映画は展開していくのである。 ローレン・バコールはハンフリー・ボガードのお連れ合いだった人だし、イングリッド・バークマンがそのボガードと『カサブランカ』で共演したのは有名。『カサブランカ』は1942年の映画であるからして、バコールもバーグマンも、ボガードと共に役者としての全盛期は40年代~50年代であったろう。すると『カサブランカ』から30年以上たった74年の『オリエント‥』では、2人はかなり高齢の役で出てくるのではないか、という先入観を持ちがちなのだが、どうして2人とも若々しくてキレイだ。さすが大女優ですね。 じつは酔流亭はだいぶ前に一度観ているし、同じ原作(もちろんアガサ・クリスティ)の2017年の映画化も、これは映画館で観ているからストーリーは知っていた。17年の映画では監督もやったケネス・ブラナー扮するポワロ探偵がディケンズを読みふける場面が何度か出てくる。食堂車のテーブルで、寝台車のベッドの上で。ポワロはディケンズの愛読者なのである。本の題名はわからなかった。74年の映画ではそんな場面はない。 そのつぎに、これも先月放映された『アパートの鍵貸します』(ビリー・ワイルダー監督、1960年)を視た。 これもずっと前に一度視ている。面白い映画って何度視ても面白い。前記『オリエント急行殺人事件』2017年版においてディケンズを読んでいる場面では、ポワロが感に堪えないといった表情で「おお、ディケンズ氏!」とつぶやくところがある。愛読者なのだからこれまでにも何度も読んでいるはずだ。それでもディケンズの人物造形の見事さや言い回しの洒脱に、つい讃嘆の笑みが漏れてしまうのであろう。酔流亭も『アパートの鍵‥』を視ながら、つい「おお、ワイルダー氏!」と言いたくなった。 ジャック・レモンが演じる若いサラリーマンは上司の浮気の場所にと、自分のアパートの部屋を貸す。ところが、その上司の浮気の相手というのが、自分が思いを寄せているエレベーター・ガールなのがわかる。部屋を貸している間のやるせない思いと時間の経過が、バーのカウンターに並べられる爪楊枝の本数に表されている。爪楊枝は(カクテルの)マティーニに添えられるオリーブの実に1本ずつ刺さっているから、彼はもう何杯もお代わりをしているのだ。 うまいなあ。 (連休が明ければ東京の下町は祭りの季節だ)
by suiryutei
| 2025-05-07 09:26
| 映画・TV
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