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今年のNHK大河『べらぼう』はあんがい面白いのではないか。初めのうちあんまりちゃんとは視ていなかったけれど、このごろそう思う。 ドラマの中ではこのあいだ獄死した平賀源内(演・安田顕)に替わって、この前の日曜(25日)放送の回から太田南畝(蜀山人)が登場した。演じるのは桐谷健太。 その25日放送回のタイトルは『寝惚(ぼ)けて候』であった。寝惚け先生こと太田南畝に引っ掛けてのことであろう。 石川淳が「文学界」1938年1月号に発表した短編小説『マルスの歌』に、語りてが伊豆へ向かう列車の車中で太田南畝の本を開く場面がある。 「・・わたしは読むつもりでいた他の本を鞄の中にもどして、横浜で買った二合瓶の相手には快適に思われたこのうすっぺらな本をひらいた。寝惚け先生が銅脈先生に応酬する五言古詩ぶりの戯詠に・・(中略)・・この恐るべき達人のたましいはいかなる時世に生まれあわせて、一番いいところは内緒にしておき、二番目の才能で花を撒き散らし、地上の塵の中でぬけぬけと遊んでいられたのか。・・」 石川淳の南畝への傾倒ぶりが覗われるくだりだ。 『マルスの歌』についてはずっと前に一度書いたことがある。貼り付けておきますね。 石川淳が江戸文学を論じたものとしては『江戸人の発想法について』が有名だ。丸谷才一が若き日(戦争中)にこの評論を読んで「文士がこんなに学があっていいものか」と驚愕したそうである。石川にとって、江戸人の代表格とは太田南畝であった。 そろそろ折り返しに来たNHK大河『べらぼう』。後半はもっと本腰を入れて視るとしよう。
by suiryutei
| 2025-05-28 09:13
| 映画・TV
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