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1日に発行されたばかりの【いてんぜ通信】2025夏号において、田中伸治さんがルイズ・ミシェルのことに触れている。同通信の名物連載『酒童日記』の中である。 上の写真の二枚目のほうです。 大杉栄と伊藤野枝のあいだの娘(四女)にルイズという人がいる。戸籍名は伊藤留意子である。 そのルイズとは「パリ・コミューンで大活躍(大暴れ)した女性、ルイズ・ミシェル」から名をとった。それを田中さんに教えていただいた。 なるほど、そうだったんだ。 ルイズ・ミシェル(1830-1905)の名を、酔流亭は去年の今ごろ読んでいた大佛次郎『パリ燃ゆ』によって知った。ルイズが初めて登場するくだりでは大佛はこう書いている。 「・・コミューンの中で優しい女性として雄々しい働きをしたルイズ・ミシェル」 大佛次郎もルイズ・ミシェルの生き方には魅了されたらしい。 1871年にパリ・コミューンが起きる前、ルイズは小学校の教師だった。少女のころから詩を作り、尊敬する文豪ヴィクトル・ユゴーに手紙を書いて詩を見せたことがある。ユゴーから返事が来て、文通はその後も続いた。 以下、1964年に朝日新聞社から第一刷が出版された『パリ燃ゆ』上巻からルイズの挿絵をいくつか紹介する。 下の絵、左に立っているのがルイズだろう。コミューン蜂起の中で人びとに何かを説いているところみたいだ。 下の絵には騎乗の将校もいる。蜂起が敗れ、ルイズは政府軍に捕えられて連行されていくところだろう。 田中さんが書いているように、ルイズは死刑は免れ、南太平洋上のニューカレドニアに流刑となる。1882年3月のパリの集会への参加は、流刑から生還してからである。 なお大杉・野枝の娘のルイズは伊藤ルイの名で、博多人形の彩色職人の傍ら、韓国人被爆者の支援活動などに取り組んだ。こちらも立派な生き方を貫いた女性であったようだ。
by suiryutei
| 2025-06-08 07:56
| 文学・書評
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