新人事制度 大阪での報告①~③
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NHK朝ドラ『あんぱん』の今週の展開は主人公の片割れ・嵩(たかし)の軍隊での日々のようだ。もう1人の主人公・のぶの出番は、テーマ曲が流れるイントロ以外はあまり無さそう。 ボーッとしていて要領の悪い嵩だから、入隊早々古兵たちに苛められて苦労する。そんな嵩が、軍隊に舞台が移ってまだ放送二日目である今朝、幹部候補生試験を受ける段取りになるのは、妻夫木聡扮する謎めいた古兵・八木のサポート(?)がいくらあったとはいえ、ちょっと早過ぎる気がするのであるが・・・。 もっとも試験の前夜、馬小屋で不寝番をしていて寝込んでしまったところを上官に見つかり、「試験なんか受けさせない!」とどやしつけられる。さあ、明日の放送ではどうなることやら、というのが今朝の幕切れであった。 召集されて入隊初日の模様が描かれた昨日の放送では、所持品の中に井伏鱒二『厄除け詩集』があったのを古兵たちに見咎められて 「娑婆っ気が抜けてない!」 とビンタをくらった。 『厄除け詩集』は5月6日の放送回にも登場した。・・・というようなことを酔流亭が日付まで憶えているのは、当日のこのブログの更新記事でそのことを書いたからである。 あの日の放送では嵩が銀座の本屋で棚からこの本を手に取るところまでだったが、そのまま購入したんだね。入営するときまで持って行ったんだから、嵩にとってよほど大切な愛読書になっていたのである。 わかるなあ、その気持ち。井伏鱒二はいいですよ。 一昨日の日曜、高校以来の旧友たちと中野で飲んだことは昨日の更新記事にも書いた。 そのとき井伏鱒二の話題も出たんだ。なにしろ同席の一人は『文学する中央線沿線』の著者である。中央線で文学とくれば井伏鱒二を外すわけにはいかない。関東大震災で被災した後ずっと荻窪に暮らした。 『厄除け詩集』は、昨日の放送では「こんなもの持ち込みやがって!」とばかり古兵に破り捨てられようとしたが、TV画面を視たかぎりでは真っ二つになったりはしなかったようである。ボロボロになりながらも、この先もドラマに登場するのではないだろうか。
by suiryutei
| 2025-06-10 09:08
| 文学・書評
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Comments(2)
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