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新人事制度 大阪での報告①~③
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先週金曜の午後にNHKBSで放映された『ワーロック』という映画を視た。1959年の作品。 題名の『ワーロック』というのは西部の架空の町の名前である。時代は1880年代初め。 荒くれ者の牧場主がこの町を支配している。その暴力に恐れをなして保安官も逃げ出してしまった。そこで町の住民たちは合議して腕のたつガンマンを呼び寄せて私設保安官に雇う。 こういう設定は黒澤明『七人の侍』(1954年)と少し似ている。『七人の侍』では、ご存じのとおり、収穫が済んだ頃にいつも襲いに来て収穫物を強奪してしまう野盗どもから村を守ってもらおうと、村人が合議してサムライたちを雇う。 ただ、サムライたちのリーダー勘兵衛(志村喬)は高潔な人格者で、仕事の報酬は「腹いっぱい食べること」以上を求めないし、大きな犠牲を払って野盗どもを退治したあとは「勝ったのはわしらではない。あの百姓たちだ」とつぶやいて、生き残ったサムライと村を去っていく。 『ワーロック』に登場する腕利きガンマン、クレイ(ヘンリー・フォンダ)はこの点ちょっと違う。彼は高額の報酬を得る(郡保安官の月給は100ドル、保安官補は40ドルなのにクレイは400ドル!)。のみならず彼には悪名高い相棒モーガン(アンソニー・クイン)がいて、クレイが呼ばれた町でモーガンは酒場兼賭博場を開いて儲ける。クレイはその店の用心棒も引き受ける。 つまり、腕力で悪党を追い払った後は、この2人が新しい支配者として居座るわけだ。 ところが、ここにもう一人の主人公ジョニー(リチャード・ウィドマーク)がいる。彼は悪党牧場主のところのカウボーイの一人だったのが、牧場主のあくどさに嫌気がさして離れ、成り手のいない保安官捕になって町に秩序を打ち立てようとする。 ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイン、リチャード・ウィドマークはそれぞれ好きな俳優だし、酔流亭にはなかなか興味深かった。ところが、ネットでこの映画の評価をあたってみると、あまり芳しくない。展開がちょっと込み入っているのが不評の理由であるようだ。監督のエドワード・ドミトリクは赤狩りに遭って、そしてダルトン・トランボのようには筋を通すことができず、転向した人。そういう自身の体験が作風を屈折させているようでもある。『ケイン号の反乱』なんかを撮った人である。 力が全てという中にあって、クレイほど銃の腕がたつわけではないのに、ジョニーは法の支配のために奮闘する。突飛なことを言うようだが、国連事務総長のグテーレスさんのことが酔流亭の頭をちょっとよぎったよ。彼は東西に奔走しているが、いかんせん国連に力がない。 映画では、最後はジョニーに応えて町の人々が立ち上がり悪党牧場主を始末するし、クレイも町を去る。 ジョニーと決闘になりかけたところでクレイが自分の抜き打ちの速さを見せつけた上で銃を捨て、去っていくラストシーンは、リチャード・ウィドマーク(1914-2008)が先輩のヘンリー・フォンダ(1905-1988)に一番いい場面を譲ったような案配だ。私生活でもウィドマークは先妻と死別した後、フォンダの夫人だった人と再婚したそうだ。 この2人が共演した『刑事マディガン』は好きな映画である。 更新記事の内容とあまり関係のない写真ですが。
by suiryutei
| 2025-11-16 08:41
| 映画・TV
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