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日曜の朝は、普段ならNHKニュースが7時45分に終わるとともに、朝食もそのころには食べ終わっているから、2階の自室に籠るのだが、昨日はニュースが終わるとすぐ、通常の番組を変更して仲代達矢の追悼番組が放送された。それに見入ってしまう。8時34分までの放送。 俳優・仲代達矢は11月8日、肺炎のため92歳で逝去した。追悼番組は BS1スペシャル『仲代達矢 命と向き合う』 というもので、8年前、2017年制作の再放送である。 当時、仲代は84歳。1996年に亡くなっている妻・宮崎泰子の思い出に触れ、弟子たちとの稽古の模様が紹介される。番組のヤマは、主宰する俳優養成所〔無名塾〕が拠点とする能登の劇場における公演である。作品はベルトルト・ブレヒト原作の『肝っ玉おっ母と子供たち』であった。 『肝っ玉おっ母と‥』を酔流亭は芝居を観ていないし原作も読んでいないので、詳述することはできない。番組を視た限りでは反戦をテーマにしているようである。戦争で儲ける人間がいる(儲かるという構造がある)から戦争がくり返される。酔流亭はブレヒトをほとんど読んでいないのだけれど、先輩たちにブレヒトに造詣が深い人が何人もいるので、この劇作家・詩人が資本主義に対する鋭い批判者であったことは聞いている。下の写真の本は、文学研究者でレイバーネット日本などでも活躍されている志真斗美恵さんから頂いたもの。 12歳のとき東京で敗戦を迎えた仲代達矢は空襲に遭っている。その体験をふまえ、戦争に強く反対していたということだ。 ところで酔流亭は演劇なんて全くの門外漢なので、仲代達矢というと、まず黒澤明『用心棒』(1961年)における三船敏郎の敵役、として知った。 (右が仲代、左が三船ですね。後ろに立っているのは加東大介か) 『用心棒』は海外でもヒットして、西部劇にリメイクされた。ハリウッドではなくイタリアで作られたのだ。マカロニ・ウェスタンの嚆矢となった『荒野の用心棒』(1964年、セルジオ・レオーネ監督)である。 この西部劇版で三船敏郎の役をやったのが若きクリント・イーストウッドであることはよく知られている。でも、仲代達矢にあたる役に扮したのが、のちにヨーロッパを代表する名優となったジャン・マリア・ボロンテ(Gian Maria Volonté)であったことはあまり語られていないのではなかろうか。今も健在なイーストウッド(今年95歳だそうだ)に対して、ボロンテは比較的早世してしまった(1994年に61歳で没)し、『荒野の用心棒』では本名を使わずアメリカ人ふうの偽名ジョニー・ウェルズとクレジットされているので。 酔流亭が忘れることができないのは、映画『死刑台のメロディ』だ。1971年、ジュリアーノ・モンタルド監督。1920年にアメリカで実際に起きたサッコ、バンゼッティ事件を題材にしている。イタリア移民であったサッコとバンゼッティという2人の無政府主義者が強盗殺人の濡れ衣を着せられて死刑になる。抗議運動は世界中に拡がった。ボロンテはそのバンゼッティを演じて、法廷で闘う不屈の姿が当時高校生だった酔流亭には強烈に印象に残った。 (右がボロンテ演じるバンゼッティ、左はサッコ) ジャン・マリア・ボロンテも映画だけでなく舞台でも活躍したようだし、また筋金入りの左翼であったから、あるいはブレヒトの作品を演じたことがあったかもしれない。 すると『用心壕』ー『荒野の用心棒』で縁のあった東西2人の名優は、ブレヒトを通じてもつながっていたかも・・・などと考えてみる。 ※映画『死刑台のメロディ』について書いた過去記事を貼っておきます。この記事の終わりのほうに、一昨日の更新記事で触れたウディガスリーのことも出てきます。
by suiryutei
| 2025-11-17 08:00
| 映画・TV
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