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【いてんぜ通信】寄稿の2回目です。 今となっては前首相となった石破茂氏が、本来ならそれを出すにふさわしかったであろう敗戦記念日(8月15日)より二か月近く遅れて『戦後80年所感』を出したのは、退陣間際の10月10日だった。高市氏初め戦争への反省も謝罪も知ったこっちゃないよという連中に区切りの日に出すことを阻まれた上、10月10日は公明党の連立離脱という大きなニュースとかちあって存在感が薄くなってしまった。よくよく不運な「所感」であった。 先に触れた朝日新聞10月15日朝刊掲載の鼎談(長谷部恭男氏×杉田敦氏×加藤陽子氏)において加藤氏は「日本国民全体の利益と福祉にかなうものと思います」と石破所感に好意的だ。しかし、私にはそこまで良かったとは思えない。 一読して思うのは、10年前の安倍〔70年談話〕の罪深さだ。石破80年はそれに呪縛されているのである。 安倍70年は、謝罪はもうこれっきりという宣言であった。これっきりなんて、謝罪をする側が言えることではないのだが、安倍という人はそういうことがわからなかった。そもそも内心では謝罪する必要なんて認めていなかった。 石破氏の内心はどうなのかはわからない。しかし、所感は安倍70年談話が敷いたレールを外れるものではなかった。日本の加害については語らないのだ。 「なぜ あの戦争を避けられなかったか」という問いかけは、総力戦研究所(1940年設置)などを持ち出しているから、主に対米戦争のことを念頭に置いているのだろうが、対米開戦よりずっと前から日本は中国との戦争を始めていたのだし(満州事変1931年、盧溝橋事件1937年)、朝鮮を植民地支配し(1910年―45年)、中国から東北地方(「満州」)をむしり取っていた(「満州国」建国1932年)。米国のような強い国と戦ってしまったことを悔いる前に、自らの植民地主義に対する反省がなければならなかったはずだ。 ところで産経のデジタル(10月10日更新)は、こんな中途半端な石破所感でさえ我慢できないらしく、「歴史問題を蒸し返すような」と不満をぶつけ、なんと10年前の安倍談話の全文を掲載していた。そこで私は、その2015年8月15日に安倍70年談話を目にしたときのつぶやきを引っ張り出しておこう。ブログの当日更新記事に残っているのである。
戦後70年安倍談話に : 酔流亭日乗 今朝の朝日新聞『天声人語』はそれを「巧みに厚化粧した」と評した。「厚化粧」とは、もちろん批判を込めた表現であるが、私には「巧み」というよりジタバタと見苦しいものに思えた。 そういうものになったのは、あの戦争について中国に対しては日本は謝罪するほかないし、安倍氏も日本国の総理である以上は謝罪を口にせざるをえないのに、彼の内心は中国とは謝罪どころかケンカしたくてしょうがないからだ。しかし、そういう腹でいながら表向き「おわび」を口にしようと、それが相手に届くであろうか。 談話の初めのほうに「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」とある。今朝の朝日紙面には談話に批判的な声がいくつも載っているが、この部分を問題にする人が国内の「識者」には見当たらないのに首を傾げる。朝鮮半島をめぐっての戦争であった日露戦争は、日本の朝鮮植民地支配に道を開いたものではなかったのか。日本による植民地支配責任について談話は素通りしてしまっているのである。紙面では唯一、1980年代に駐日大使を務めた英国のヒュー・コータッツィ氏が「日露戦争がアジアやアフリカを勇気づけたなど、ばかげている」と指摘している。日露戦争時の同盟国・イギリスからそういう声が上がっているのが皮肉ではある。 この箇所についての韓国政府の反応は鈍いように見受けるし、朝日に限らず日本のマスメディアはこういう場合、半島の北半分(共和国のことです)の声を紹介することはない。植民地支配したのは南に対してだけではなかったのに。 (2015年8月15日更新記事) 安倍〔70年談話〕を「謝罪はもうこれっきりという宣言」と先に述べた。それ以降どういうことになったか。あれほどの戦争を引き起こしてしまったという<負い目>がそれまではいくらかは働いてケンカ腰や軍拡が抑制されていたのに、解き放たれてしまった。安倍〔70年談話〕が出た同じ年に無理算段して成立させた「安保法制」のもと集団的自衛権に踏み込み、アメリカと中国が軍事衝突でも起こそうものなら、日本は自動的にアメリカに加勢して参戦する仕掛けになった。アメリカは中国と衝突しても全面戦争まではやりたくなく、ウクライナやパレスチナでそうであるように戦火は地域の枠内に収めておきたいだろうから、そのとき全面に出て戦うのは日本ということになる。アメリカは武器だけ売って儲けるつもりだろう。高市好戦政権は、そういう事態になったときうってつけではないか。 先に触れた「レゾリュート・ドラゴン25」(9月11日~25日)に続いて、10月20日から31日までは陸海空の3自衛隊による実動訓練「自衛隊統合演習(JX)」が行われた。これは2年に一度で、今回は前回より約2万人多い過去最高の約5万8000人が参加した。そのうち米軍5000人、オーストラリア軍230人だそうだ。民間の空港・港湾も利用され、北海道から沖縄まで8空港と31港湾を使った。日本全体が戦場になることが想定されているのである。 (つづく) 傑作小説『ジェイムズ』のこと ~【いてんぜ通信】寄稿③ : 酔流亭日乗 ![]()
by suiryutei
| 2025-12-04 08:04
| ニュース・評論
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