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酔流亭はわりと晩婚のほうだったので、正月を独りで過ごした年が何度かあった。そんなとき、雑煮がわりによくやった餅の食べ方がある。インスタントのお吸い物を使うのである。 この正月、丸谷才一の小説『裏声で歌へ君が代』を十何年ぶりかで本棚から抜き出して読んでいたら、それと少し似た餅の食べ方を主人公がやっている場面があった。全部で20章あるうちの14章目である。 主人公は餅を三つ、オブン・トースターで焼き、 「・・彼は朱塗りの椀を二つ持って来て餅を入れ(洪の椀に一つ、自分のには二つ)、海苔茶漬けの素をかけて、上から熱い煎茶をたっぷりとついだ。・・」 文中、洪とあるのは主人公の友人で台湾出身の人。独身者の主人公の家で2人で新年会をやっていたのである。洪は食事をもうすませていたので餅は一つだけもらうと言ったのだ。 酔流亭が使った吸い物の素より、この場面での海苔茶漬けの素に熱い煎茶のほうが上等だし、きっともっと美味いに違いないが、ちょっと似ているでしょう。 さて酔流亭が丸谷才一の旧作(1982年刊)を引っ張り出したのは、去年秋の高市首相の例の「台湾有事」発言もあって、台湾のことをもっと知りたいと思ったからだ。小説に登場する洪さんは、都内で生活し、日本の国籍も持っているけれど、台湾独立運動のリーダーなのである。 いま台湾独立というと、中華人民共和国とは別に台湾で中華民国の「独立」を目指すというふうに思われがちだ。米国や日本の一部の人々が煽っているのも、そういう「独立」だ。 しかし、元々の台湾独立運動というのは、第二次大戦後に台湾に押しかけて来た中華民国に対する、その前から台湾に住んでいた人々による独立運動である。さらに、中華民国に対してだけでなく、人民共和国も含めて中華世界全体に対する、その世界のマージナル(周辺的)なところにいる人々の自己決定権を求める動きということであろうか。 中国は一つと酔流亭が思うのは、国際法は一つの国を代表する政府は一つだとしているし、すると現在の中国を代表するのは中華人民共和国であろうと考えるからである。この国を「北京政府」などと、去年11月に高市首相が言い放ったのは、やはり一国に対して無礼であるし、1972年の日中共同声明以来の精神に反すると言うほかない。中国が怒るのは当然だ。 同時に、中国は一つということを上記以外の意味でも使うことは控えなければならないかなとも思う。もっと考えていかなければならないことである。 ※『裏声で歌へ君が代』については14年前にもこんな過去記事を書いています。12年1月5日の日付だから、当時も正月に餅をたっぷり食べた後だったんだろうなあ。 ※去年11月の「台湾有事」高市発言に対しては、こう考えます。
by suiryutei
| 2026-01-10 05:13
| 文学・書評
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