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新人事制度 大阪での報告①~③
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酔流亭の職場での先輩にあたる知人が、数日前、急逝された。 たしか9歳ほど年長であったから、まだ60前である。定年まで何年か残して、一昨年、退職していた。 その知人ーSさんは職場の労働組合運動の中心をずっと担ってきた人である。15年前にこの職場が開局した当初から支部三役を務めていた。 転機が訪れたのは10年ほど前だ。組合主流の方針に疑問を抱いて、全国大会代議員選挙に本部議案反対の立場で立候補したのである。当時は「たった一人の反乱」であった。落選はしたけれど、それが契機のひとつになって、彼を中心に反対意見の持ち主が集まるようになった。酔流亭もその一人である。その翌年からは、グループとして統一候補を立てて代議員選挙を闘うようになった。国会と一緒で野党が多数をとることはなかなかむずかしい。毎年、落選続きであったけれど、われらの意気は軒昂であった。 3年前の夏、Sさんと酔流亭の仲がこじれた。その年の代議員選挙における反対派の立候補ビラの内容に対して納得できないものがあった酔流亭は批判意見を明らかにしたのだが、それについて今度はSさんが酔流亭を批判するということがあり、さらに酔流亭がSさんに反論するということがあった。 そのやりとりの内容については、ここで書くのは控えるべきだろう。当事者の一方の言い分になる。ただ、酔流亭が当時おこなった反論はSさんを鬱屈させた。そのあとは酔流亭と顔を合わせるのも不快だという心境でなかったろうか。やがてSさんは退職した。仲間うちで送別会を開くことはSさんが固辞し、そのあと一度、Sさんを囲んでの飲み会があったのだけれど、それは酔流亭は泊り勤務で参加できなかった。結局、われわれは背中を向け合ったまま分かれたことになる。 組合運動にせよ、他の何らかの活動にせよ、やっておれば意見の対立が起きること自体は避けられない。もともと立場が異なる相手だけでなく、一緒に活動してきた間であっても反目が生じることは、ままある。しかし、それが憎悪や人間不信になってしまうことは用心したいものである。 そうならぬには、ひとつは、何かをムキになってやっている自分を醒めた眼で批評することができるもう一人の自分を心の片隅に存在させておくよう努力することだろう。 もうひとつは、あらゆるものは(もちろん人間も)多面的であるということの認識だ。あるひとつの面だけに目を奪われないようにしたい(或る局面では、往々にしてそうなってしまいがちなのであるが)。 自戒をこめて、このことを思う。 ともかく今はSさんの冥福を祈るばかりだ。
by suiryutei
| 2005-10-12 10:38
| 身辺雑記・自然
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Comments(6)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
凡さん、よいお話を聞かせてくださり、ありがとうございます。
「徹夜で話し合い、徹底的に飲み明かし・・」という機会がSさんと私との間にもあればよかったのですが。意見を違えたことより、そのあと話ができなかったことが悔いです。 まだ気持ちの整理がつかぬ部分があり、日記に書くことも躊躇いがあったのですが、思いを表に出すことで自分の中でほぐれていくものもあるようです。 コメントありがとうございました。
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このところ雨が多かったから、庭に落ちた桜の葉っぱが濡れたまま
へにゃっと地面にくっついています。もしかしたら今日の酔流亭さんの心もこんななのかも知れませんね。“利権(お金)”で繋がれた人たちの行動をうらやましく思うことがあります。その繋がりは、お金という絶対的な神器の下、強固で規則正しい秩序に従っていて、この場合にもし争いが起こるとしたらそれは“損得”を前提としたしごく明瞭なものになります。だけど、利権と対極にいて活動をしていこうとすると、神器は各人の胸に秘めた“熱い思い”ただ一つです。熱ければ熱いほど、大筋では同一方向を向いているはずの人たちが、どうしても“我が思い”に拘ってしまいます。そうやって背を向け合ってしまった人たちを何人見てきたでしょう。すぐそばにいてその成り行きを見ていなければならない人も、また悲しい。同じ“熱い思い”を持ってそばにいるのだから、どちらの思いもわかりますから。 その方が背を向けたまま逝ってしまったことよりも、その人と出会えてその人の勇気ある行動が契機となって共に活動が始まったことを、懐かしく思い出せるようになる日が、早く来るといいですね。
sakuraasakoさん、こんばんは。
昨日までのぐずついた天気から一転して、関東も今日は素晴らしい秋日和でした。今も、半月が皓々と夜を照らしています。 10月3日の貴方の日記に書かれてあった世阿弥の言葉ー「離見の見」、そうありたいと思っていたことを言ってくださったので、心に残っています。そういえば、その日の日記のタイトルー「ちょっとばかり元気をなくしている人へ」、まるで一週間後である昨日・今日の私にあてて書いてくださっているみたい・・・。 sakuraasakoさんのようなブログ仲間を持てたことをとても幸せに思います。ありがとうございます。
お互いにバリアーをはってつきあいしているような
仲ならば反目のしようもありませんが、胸襟を開い ていくほど反目リスクも高くなる。妙なもんです。 いまでも、かつての己の未熟さをふりかえって、 いたたまれない思いを反芻することがあります。 なかなか恩讐の彼方へとはならないのが辛い ところです。 それにしても、労組の全国大会で、単独野党 候補なんて、モノスゴイ勇気の方ですね。
chaotzuさん、おはようございます。
たしかに、たいへんな決意で彼は立ち上ったのだと思います。そのおかげで、それまで世捨て人のような気分でいた私も多少の働き場所を得ることができたのですから、それは私にとっても救いになることでした。
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