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新人事制度 大阪での報告①~③
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『伝送便』3月号へのもう一つの寄稿を転写します。2月8日に投開票された総選挙の結果について書きました。 総選挙投票日の前日であった二月七日の朝日新聞朝刊土曜版に、小説家の中島京子さんがとてもいい文章を書いていた。毎週、山田洋次氏ら数人が交代で執筆している欄である。その土曜日は中島さんに番が回っていたのだ(中島京子『お茶うけに』二二回)。 中島京子さんの文 「選挙というのは、わたしたち有権者が貴重な一票で民意を示す、とてもだいじな機会だ。日本は<国民主権>の国だから、国会議員や内閣総理大臣その人さえ、わたしたちのために働く公僕に過ぎない。/だから、その総理大臣が、自分の都合で好きなときに解散し、一度に約八五〇億円もの税金を使って選挙をやり直すことができるというのは、一有権者として素朴に違和感がある。しかも<私が総理でいいのかどうか>選ぶ選挙だと高市さんは言い、<国論を二分する法案を出す予定だが、事前にそれを信任してほしい>と訴えた。そんな、ばかな。内容を一切確認せずに、信用してくれと言われて契約書に判をつくようなことは、常識で考えて、できない。むしろやってはならない。それは、民主主義の<選挙>のあるべき姿ではない。/けれども、この選挙の正当性のなさを訴えて棄権でもすれば、わたしの一票は死票になる。まるで民主主義を人質にとられているような選挙だ。こうなったら、このひどい選挙を決行した政治にNOを言うための票を投じるしかないだろう。」 全く同感であって、私の投票行動もこれに沿うものであった。私が居住する小選挙区では自民・中道改革・参政の三人の候補者しかいなかったから、中道改革の候補者に票を投じた。立憲民主党出身の前職で、プロフィールを見ると「安倍政権の安保法制をはじめとする憲法を無視した右傾化政策に強い危機感を持ち・・」云々とある。前回は小選挙区では自民に敗れて比例区で復活当選している。 結果は、当選したのは自民党候補で得票一二万余票。次点が中道改革候補で得票七万余票、三位の参政党候補は三万余の得票であった。 中道候補は前回同様、比例区で復活するものと思った。ところが、わずか三万余票の参政候補が比例区では当選し、中道は落選してしまう。中道改革のうち公明党系は小選挙区で候補を立てなかった分、比例区は上位にリストされ、立民系は下位に回った。そのワリを食ったのである。全国でこういう光景がくり広げられ、中道改革は惨敗(選挙前の立民・公明あわせて一七二議席から四九議席へ)したのである。そして立民系は、中道改革の中でも壊滅状態(一四八議席→二一議席)となった。中道改革惨敗といっても、公明党系に限っては、比例区の名簿順で優遇されたおかげで前回の二四議席から今回二八議席へと増やしている。こう書いていても、わかりにくい選挙制度である。 比例では では比例区ではどこに投票したか。護憲の立場にたつ共産・社民・れいわのどこでもいいと私は思っているが、今回はれいわに票を入れた。体調が良くないと伝えられた山本太郎代表に替わってTVでよく見かけた大石あきこ共同代表に好感を持ったからである。関西生コン労組の支援もしていると聞いた。それにれいわでは伊勢崎賢治氏が去年の参院選で東京比例区から立って議員になっている。ウクライナ問題では伊勢崎さんの言説がもっとも聴くに値すると私は思っているのだ。ついでながら、同問題で私があと啓発されたのは松里公孝・東大教授である。同氏の著作『ウクライナ動乱』(ちくま新書、二〇二三年刊)については本誌二〇二三年一一月号に田中英吾さんがきわめて適切な書評を書いている。 しかし、そのれいわは今回ふるわなかった(八議席→一議席)。大石あきこさんも落選してしまった。 共産党も半減し(八議席→四議席)、社民党は虎の子の一議席を失って議席ゼロに。 なんとも絶望的な気持ちにもなってくる。ただ、もともと多数派であった側が、アンフェアにも自分の都合のいいタイミングを見計らって打って出た勝負である。自民が勝つのは当たり前だ。それにしては比例区の得票率に目を向けると、自民は三六・七二%、中道が一八・二三%。小選挙区での大勝ぶりと比較して、自民を支持した人の割合は決して高くない。中道に対しても二対一ほどの差。もちろん大差ではあるが、有権者の圧倒的多数が自民に白紙委任したというわけではない。 どこから反撃するか 二〇二一年に九六歳で亡くなった歴史家の色川大吉さんは、いつの時代でも権力にたやすくはなびかない人は全体の中に三割くらいはいると生前述べていた。そこに希望を持つと。私たちの運動によってその三割に地道に上積みしていけばいいのである。 本稿の冒頭に触れた中島京子さんは、引用箇所のすこし後に去年の参院選挙をふりかえって、こう述べる。 「あのときのことは恐怖感とともに心に沁みついている。/選挙の候補者たちの多くが<外国人排斥>を主張し出したのだ。/・・・これらがいかに根も葉もない嘘、デマ、悪罵であるかは、新聞社などが丁寧に行ったファクトチェックをインターネットででも調べてもらえばすぐわかる。/デマを根拠に外国人を攻撃するのは、とてもはっきりした<差別扇動>だ。」 中島さんが二〇二一年に発表した小説『やさしい猫』(中央公論新社)には、日本で暮らすスリランカ出身の青年を通じて、在日外国人が置かれた状態の理不尽さが描かれていた。いい作品である。こうした創作活動は、色川さんが言う<三割>を上積みしていく上での文学者の貴重な営みだろう。 私たち労働者は、「働いて働いて働いて・・」なる高市流<死ぬまで働け>路線と闘おう。二〇一九年にようやく導入され、それ自体がユルユル・ずぶずぶとの批判をまぬがれない労働時間規制さえ、早くももっと緩められようとしている。裁量労働制の拡大とか。そうなれば健康破壊や過労死・自死がさらに増えるだろう。一昨年結成された〔郵便局過労死家族とその仲間たち〕(郵便局員過労死家族会)は、郵政の労働現場における大事な抵抗線である。一昨年の結成総会には社民党の大椿ゆうこ議員、共産党の伊藤岳議員が参加し、山添拓(共産)、大石あきこ(れいわ)の両議員がメッセージを寄せてくださった。去年と今年の二つの国政選挙を通じて、今や国会に残るのは山添拓参院議員だけになったが、私たちは職場や地域での運動を創り上げていくことによって、私たちの仲間である彼らを再び国会に送りこもう。 もう死なせるな! ~郵便局員過労死家族会発足について『思想運動』紙掲載記事 : 酔流亭日乗 ![]()
by suiryutei
| 2026-03-04 06:37
| ニュース・評論
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