|
新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2026年 05月 2026年 04月 2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
題名はよく聞くので何となく読むか観たことがあるような気になっていたのだけれど、じつはまだ内容を知っていなかった本とか映画はけっこうあって、昨日の午後NHKBSで放映された『スミス都へ行く』も酔流亭にとってそんな作品の一つ。つまり酔流亭はこの有名な映画を70歳過ぎてようやく視たのである。1939年制作のアメリカ映画(日本公開は1941年)で、フランク・キャプラ監督、主演はジェームス・スチュワート。 原作は『モンタナから来た紳士』という小説だというから、主人公のスミス青年はモンタナで生まれ育ったのである。ネットでアメリカ合州国の地図をあたると、モンタナ州というのは合州国の北西部にあり、カナダと国境を接している。自然が豊かな土地だろうと想像するのは、『モンタナの風に抱かれて』なんて題名の映画もあるからだ。こちらは『スミス都へ行く』よりもずっと後年、1998年の作品で、ロバート・レッドフォードが主演。じつは酔流亭、この映画も観たことがあるかどうか、記憶が怪しい。ただ「・・風に抱かれて」というタイトルから、きっと自然が豊かな土地柄だろうと想う。 さて『スミス都へ行く』のほうである。 モンタナ州から2人出ている上院議員のうち1人が急死して、州を牛耳っている有力者たちはその後継にスミス青年を擁立する。スミスはボーイスカウトのリーダーで子どもたちに信望があるから、その父兄からの票が期待できるし、政治にまったくの素人だから有力者たちにとって操りやすいと見込まれた。 そうしてスミスは上院議員となって首都ワシントンに到着する。これが映画のタイトル『スミス都に行く』の意味である。到着早々、彼はリンカーンら歴代大統領の像や独立宣言に関わる史跡などを目の当たりにして、民主主義の理想に思いをはせる。 ところが、到着したばかりのときの仕草(田舎者ぶり)を新聞に面白おかしく書き立てられ、「お前なんか操り人形に過ぎない」と政治記者たちから揶揄されてしまう。純朴なスミスはこれに発奮するのである。ボーイスカウトのリーダーだったときからの夢である国立公園を作るための法案作りに乗り出すのだ。 そかし、その公園予定地域は、州の有力者たちが利権がらみでダム建設を目論んでいた場所であった。有力者たちは、スミスが操り人形どころか、自分たちの邪魔になる存在になったため、スキャンダルを捏造して彼を失脚させようとする。 これとのスミスの孤軍奮闘が映画後半の見せ場だ。少数派の議場内抵抗の手段として、延々と発言を続けることによって議事を進行させまいとするフィルバスターという語が広く知られているのも、この映画に因るところが多いだろう。事実、議事妨害(フィルバスター)をネット検索すると、説明にこの映画のことが言及されている。 ジーン・アーサーという女優さんが扮する、モンタナ州のワシントン事務所の秘書がなかなかよかった。彼女は初め、スミスを世間知らずの田舎者と嘲っていたのが、彼の純粋さにほだされて、協力するようになる。フィルバスターを入れ知恵したのも彼女だ。 酔流亭は今まで、この映画を観ないまま、アメリカ民主主義の宣伝映画みたいになんとなく思っていた。そういう面もあるけれども、アメリカ流民主主義の怖さも示唆されている。結末は、スミスを陥れようとしていた長老議員が、スミスの渾身の抵抗と訴えを目の当たりにして悔悟することによってハッピー・エンドとなるけれども、かなり例外的であろうそういう個人の心変わりがなければ、スミスの純真な訴えも、金の力で報道機関を支配する有力者たちにひねりつぶされていたところである。 30年くらい前、神田まつやで時々相席になる男性がいた。酔流亭より一回りほど年長。お互いの好きな本や映画のことも話題になった。その人の話の中で『スミス都へ行く』が出てきたことがある。詳しいことはもう憶えていないけれど、好意的な評価であったと思う。 この人とはまつやで顔を合わせることがなくなってからも年賀状のやりとりは続いたが、20年ほど前に亡くなられた。昨日はTV放映を視ながら、そんなことも思い出した。下の写真はまつやの前の桜。先週撮影したものだ。
by suiryutei
| 2026-03-27 09:11
| 映画・TV
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||