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7月に刊行が予定されている雑誌『労働者文学』(発行:労働者文学会)に寄せる原稿の下書きを書いた。 この号(95号になる)には労働者文学賞の選評も書くので、それとは別の寄稿は短いほうがいいだろうと、最小の1ページ分である。18字×66行だ。 単純に掛け算すれば1188字だが、いくつか改行しなければならないから1188字は入らない。そこで、いつものように横書きで書いていって、1000字を超したところで縦書きにレイアウト変更し、さらに原稿用紙仕様にする。パソコンの原稿用紙仕様は20字×20行で動かないから、この先はボード操作で1行を18字にいちいち切っていく。66行までまだ少し余裕があるので、結びに向けて書き足す。そうやって、どうにか18字×66行に仕上がった。 まだ下書きであって、締め切りまで数日あるので、微調整していきたい。 で、何について書いたかというと、パーシヴァル・エヴェレットの3冊の小説についてだ。『ジェイムズ』『消失』『赤く染まる木々』。 『ジェイムズ』については去年暮れの〔いてんぜ通信〕25冬号に、『消失』のことは同通信の6月発行予定26夏号に書いたから、今回は約半分の字数(といっても僅か600字弱)を『赤く染まる木々』にあてた。同作は先月読んだばかりである。 限られた字数では書けなかったことを少しだけここに書いておくと、この小説は目取真俊の掌編『希望』と通底するものがあるように思う。殺戮による報復が取り上げられているのだ。目取真『希望』では在沖米軍人家庭の幼児が誘拐され殺害される。『赤く染まる木々』では、白人によって積み重ねられてきた差別・暴力に対する有色人種の反撃が人種戦争の様相を呈していく。 どちらの作品でも、テロルを作者が称揚しているのではない。起こりうること・起きて不思議ではないことを、創作者の想像力によって剔出しているのである。
by suiryutei
| 2026-05-09 08:50
| 文学・書評
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