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今週はちょっと忙しかった。毎日、帰宅が遅かったので、この日記も火曜と木曜(昨日)は書けずじまい。 こんなときは家で新聞を読めないので、出勤のとき2.3日分の溜まった新聞を持って出て、通勤電車の中で大急ぎで目を通す。車内はかなり混むから、周囲の迷惑にならぬよう、小さく折りたたみながらページをめくる。 そんなふうにして読んでいて目に留まった記事が、6日付け『朝日』朝刊の読書欄に載ったジャーナリスト・斉藤貴男さんのコラムだ。 「・・NHK番組改変事件報道で朝日新聞社の社長が頭を下げた光景が記憶に生々しい。内部資料流出についてのみの謝罪を、他のマスコミは朝日が全面降伏したかのように仕立て上げ、朝日も抗議しない。これでは21世紀の白虹事件(新聞が権力の走狗に成り下がる契機となった大正時代の事件・・)・・・」。 これは酔流亭もこのあいだから疑問に思っていたことである。内部資料を見なければ書けないと思われる記事が『月刊現代』に載り、その件については朝日は資料が流出した不手際を謝罪した。だが、それで政治家がNHKに圧力をかけた問題がチャラになったわけではない。むしろ、その流出した資料(朝日記者の取材メモ)は、政治家の圧力があったことを生々しく明らかにするものであった。 圧力をかけたとされる安倍晋三氏や中川昭一氏が、この『朝日』の部分的謝罪をもって鬼の首でも獲ったかのように「誤報が証明された」と開き直ったのは、驚くことではない。政治家というのは、そういうことを平気でやる政治的肉食獣なのだから。しかし、それに朝日新聞社がキチンと対決しないのはおかしいのではないか。 次期総裁候補ナンバー1とされる有力者と全面的にコトを構えると、官邸取材などで不利になるので腰が引けてしまうということはあろう。同じころ起きた長野支局での記事捏造事件(これはお粗末であった)で意気阻喪しているのかもしれない。しかし、ここは踏ん張りどころであったはずだ。当時、酔流亭も『朝日』支持の立場でささやかな論陣をこの日記で張ったつもりだが、肝心の本隊がコケては応援のしがいもない。 “不偏不党”ぶって妥協したところで、体制側は『朝日』をとっくに「左翼マスコミ」(安倍氏の言葉)扱いしているのである。この事件で『朝日』を応援した人々からも愛想を尽かされたら、それこそ『朝日』は行く場が無くなってしまうぞ。
by suiryutei
| 2005-11-11 10:21
| ニュース・評論
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