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一昨日の日記で日米と日韓の首脳会談について書いたとき、このテーマで検索して未知のブログをいくつか覗いてみた。当然ながら色々な意見がある。またブログというものが広がったおかげで、酔流亭もそうだが誰もが発言しやすくなったのは素晴らしいことだと思う。でも、憎悪や蔑視の感情を煽る場にもなっているようである。まあ、それがインターネットのコワイところだが。 小泉総理の靖国参拝を指して韓国大統領が「韓国への挑戦だ」と述べたことにいたく敵愾心を燃え立たせたのか、「飼い犬に咬まれた」みたいなことを書くブログがあった。この場合は日本が飼い主ということになるらしい。これも「抑圧委譲」の心理というやつだろう。自国の総理大臣がアメリカの“ポチ”として振舞っている歪みを、当のアメリカに向かって正していくのではなく、アジアの隣国を見下すことで溜飲を下げるのである。 これはブログではなくて先週TVで視たのだが、田嶋陽子さんが「日本も戦争中、朝鮮の人たちを強制連行した」と発言したのに対して、「当時の朝鮮は日本の一部だ。(したがって朝鮮半島の人も日本人ということになるから)、朝鮮人を強制連行したことにはならない」と大真面目で“反論”する評論家がいた。植民地支配を丸ごと肯定して屁理屈を並べているのである。 こういう発言が横行しているのであれば、「反日」「嫌日」が広がっていくのは仕方ないではないか。 こちら側のこうした気分を裏返したような、行き過ぎた「反日」感情は、おそらく向こうにもあるのだろう。上述した韓国大統領の発言は、それに乗ったところもあるかもしれない。しかし、さんざん酷いことをした上で開き直られては、怒りの拳を振り上げる権利はやはりまずあっちのほうにある。 今朝の朝日新聞の『時流自論』というコラムに、王敏(ワン・ミン)という中国人の女性がいい文章を載せている。国費留学生として来日して現在は法政大学の教授。宮沢賢治の作品を戦後中国で初めて翻訳・紹介した方だという。 「今日、日本と中国の間はぎくしゃくしている。相互にナショナリズムの興隆が不安視されていて、不信感が増幅している。そんな状況だからこそ、冷静な思考が求められている。個々人がしっかりしなければ、半世紀前の過ちの繰り返しを防ぐことができないかもしれない」。 そして、その短いコラムの中での宮沢賢治の詩・童話の紹介の仕方が素晴らしい。この中国の女性は日本の中から最良のものを見出し、評価している。この姿勢に学びたいものだ。
by suiryutei
| 2005-11-21 16:38
| ニュース・評論
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