新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
タグ
労働(124)
辺野古(46) 郵便局(43) 文学(31) コロナウイルス(31) 韓国(19) 朝鮮半島(12) 映画(11) NHK朝ドラ(10) ひよっこ(9) 大西巨人(9) なつぞら(8) 神田まつや(8) 労働者文学(8) 神聖喜劇(7) 関西生コン労組(6) 狭山事件(6) ブレイディみかこ(6) ケン・ローチ(6) 蕪水亭(6) 最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
学生時代の友人たちと新年会をやった。いつもの、高田馬場の居酒屋。 その前に早稲田の古本屋街を歩こうと思って、すこし早目に駅に降りた。高田馬場から歩くと、戸塚の交差点を過ぎたあたりから古本屋がポツポツ現れてくる。途中、矢鱈に増えてきたのがラーメン屋である。たしかに学生が外食するのにラーメンは手っ取り早くて安い。それだけで足りなければ御飯を追加してラーメンライスにすれば満腹できるし。しかし、それにしても異様に増えたという気がする。このあたり、そのうち“ラーメン街道”とか呼ばれ出すんじゃないだろうか。 寒いし、身体に疲れも感じたので、古本屋巡りはよして喫茶店に入ることにした。ラーメン屋が増えた分、喫茶が減った気がするが、[シェ・ヌー]という店を見つける(山の上ホテルに同名のイタリア・レストランがあるけれど、それとは無関係)。 窓際に席をとって、『思想のドラマトゥルギー』(林達夫・久野収の対談集 1974年刊 平凡社)をしばし読む。この本も数年前、やはりこの辺の古本屋で見つけたものだ。去年暮れ、日記でこの本にちょっと触れ、そのとき年が明けたらまた読み直そうと思った。一度読んだくらいでは、拾い落としてしまうもののほうが多い。 久野 「それぞれの功績を認めながらも、しかも、あるいはそれゆえに痛烈な批評を行い合うという態度は林さんの世代ー林さんが最も激烈ですがーに特徴的で、その前の世代やその後の僕らの世代にもあまりないですね。『仲間ぼめ』か『敵攻撃』しかないというのでは・・・」 林 「その『近くに甘く、遠くに辛く』だけはやるまいと思っててね。・・・しかし、本当の論争というか、双方で徹底的に批判し合うという肝要なことが、わが国ではまだ根づかないね。明治百年、西洋精神からいったい何を学んだというのだ」 (第6章「われらが交遊録」176ページ) 酔流亭は数年前までしばらく、職場の労働組合の反主流グループで活動していた。そのとき、林達夫に倣って「近くに甘く、遠くに辛く」はやらないつもりであった。しかし、そのグループの雰囲気はそれとは逆。「こいつはやっつけてやれ」となれば、白いものでも黒くしてしまう一方、仲間内ではベタつく。どうにも居心地が悪くて、結局そこからは離れざるをえなかった。化石みたいな新旧左翼を相手に林達夫や久野収の流儀に倣おうとした酔流亭のほうが野暮であったと言えばそれまでだが・・・。まあ酔流亭の力不足である。 友人たちと待ち合わせの店は、栄通りにある[紫蘇の実]。ここをとくに買っているわけではないのだけれど、学生のときから知っているということで。今さら新しい店を開拓するのも億劫だ。 この夜集まったのは4人。一人が真新しい本を人数分持ってきた。彼は日本国際ボランティアセンター(JVC)で働いていて、JVCが去年秋に出した本である。すこし宣伝しておいてやろう。 『NGOの選択ーグローバリゼーションと対テロ戦争の時代にー』 JVC著 発行元 めこん 内容は、JVCのこれまでの活動の報告およびNGOのこれからの方向についての提言ということであるようだ。友人も執筆陣に加わっていて、タイでの活動について報告している。地味ながら良書だと思います。本屋で見かけたら、手にとってみてください(買えと強要はしませんが)。一冊1900円。 しかし、その友人はJVCは今年の春で辞め、それからは農業を始めるそうだ。数年遅れの「全共闘世代」である我々には、こういうのが結構いる。
by suiryutei
| 2006-01-13 10:51
| 酒・蕎麦・食関係
|
Comments(5)
Commented
by
saheizi-inokori at 2006-01-14 10:27
好きな奴、愛を感じることが出来る奴、そいつの人間を尊敬できる奴、そういう奴には厳しくなるし、どうでもいいといっちゃナンだけどあまり評価も出来ない奴には適当なことを言う。そういう風に生きてきたら結構”敵が出来ました。適当に付き合えば暫くの間は居心地がいいけれど・・。
0
Commented
by
sakuraasako at 2006-01-14 18:51
相手の厳しい言葉や冷たい態度の中に、噛み付かれること覚悟で思いきって顔や手を突っ込んでゴソゴソかき回したら、案外とても大きな愛情の玉が出てきたりする。
「なんだ、ホントは結構私のこと心配してくれてるんじゃない」と、ニンマリ。 そういう仲間達がいる場所が私は好きです。
Commented
by
suiryutei at 2006-01-15 10:00
saheizi-inokoriさん、おはようございます。
人間関係はなかなかにむずかしく、つい恨みがましい愚痴を書いてしまいました。「相手を評価しているからこそ言ったんだが・・・」が通用しない場合もありますね。
Commented
by
suiryutei at 2006-01-15 10:05
sakuraasakoさん、おはようございます。関東地方は昨日はまとまった雨が降り、今朝は雨上がりの快晴です。
そうですね、「そういう仲間達」を大事に、これからもっと増やしていきたいです。半世紀生きてきて、友達が一番の財産だなあとしみじみ思います(そもそも他に“財産”と呼べるものが無いのですが)。
Commented
at 2006-01-15 10:14
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
|
ファン申請 |
||