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新人事制度 大阪での報告①~③
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今日から2月。HPを更新しました。今月の表紙は花巻の大沢温泉で写した写真です。 さて、今日の日記は職場の話題なので、郵政関係か労働運動に興味のある以外の方には面白くないかと思います。 酔流亭が所属している労働組合(旧全逓。現在の略称はJPU)は今月、臨時全国大会を開く。去年の総選挙での小泉自民党大勝によって郵政民営化法案が成立するという状況の中で、これからの針路がそこで問われることになる。本部方針(大会議案)を批判する立場での「討議史料」を最近目にしたので、それを読んで感じたことをすこし書いておきたい。 まず、中央本部が「民営化反対」という旗を降ろしてしまったことを「討議史料」が批判している点には酔流亭も同感する。 民営化法案が国会を通ったからといって、それまで民営化に反対してきた者がその考えを変えなければいけないということはない。国の方針がその方向で決まったという事実は受け入れる他ないけれど、その方向をまたひっくり返す努力を少数意見として続けていけばよいのである。 戦争の場合を考えてみればよい。報復的な熱狂にかられて国論が開戦を圧倒的に支持する、というケースはしばしば起きる。最近では「9.11」直後のアメリカがそうだった。その場合、議会の採決で反戦論が敗れたからといって、国民すべてが戦争支持を強いられねばならぬであろうか。そんなことはない。むしろ、戦争反対という少数意見を一刻も早く多数意見にする活動がいっそう重要になるのである。郵政民営化だって、それと同じだ。 その点、これが組合官僚たちの本当にダメなところなのだが、本部の姿勢は既成事実にあまりに弱い。 しかしながら、酔流亭は、「討議史料」(本部反対派)の本部弾劾のやり方にも、いささか納得できぬものを感じる。 「これまで本部は民営化に対して『最後まで闘う』と言ってきました。どの会議においても『法案が成立したら賛成にまわる』とは一言もなかったはずです。『最後まで闘う』という言葉は、労働組合の用語では『たとえ民営化されたとしても、反対の方針を守り、全力で国営にもどすまで闘い抜く』ということです」。 上記引用は「討議史料」に書かれていることである。 なるほど本部は「法案が成立したら賛成に変わる」とは言ってこなかった。当たり前だ。建前しか言わぬ組合官僚たちが、その時点で廃案を目指しているところの法案について「もし成立したら」という仮定でモノを言うはずが無い。同時に、根っからの議会主義者である組合官僚たちにとっては、「最後まで」というのが「議会で決着がつくまで」と同義であることも、容易に推測されることである。 つまり、労働組合は本来こうあるべきだ、という議論なら、その通りなのだ。しかし、現在の組合官僚たちに向かって、「お前たちはウソをついた、組合員を騙した、裏切った」と弾劾したいためだけの方便として、こういうことを言うのはやめたほうがよい。 これにこだわるのは、こういう批判のやり方をしていては、結局、次元の低い罵り合戦にしかならないからである。しかし、いま必要とされているのは、これまでの運動は本当にあれでよかったのかという真摯な総括と反省だろう。 たとえば、特定局長会が自民党に持っている影響力にもっぱら望みを託して、本部は彼らとの共闘にひた走った。既得権益層そのものである特定局長会との「一体化」は、郵政一家=既得権益者とする小泉総理らのデマ宣伝にむしろ説得力を与えてしまったのではないか。本当に共闘しなければいけなかった勤労する人々とのつながりを自ら封じる愚行であったと酔流亭には思われる。 じつは、職場での組合員集会の場で、若い支部役員にそのあたりのことを酔流亭は話してみたことがあった。しかし、返ってくる答弁は「とにかく取り組みを強めます」だけ。その「取り組み」の方向に間違いはないのかと、こちらは言っているんだが・・・。言い負かされまいと身構えている相手に短い時間内で話を説くのは、たしかに難儀なことではある。だから説得よりも罵倒することに誘惑を感じるのだろうけれど、しかし我々はその誘惑に屈してはならないと思う。 レトリックという言葉は、どう理解していいのか酔流亭はよくわからなかった。また、あまりいい意味でも使われないようである。なんだか人を騙すとか誑かすというのに近い意味で用いられていることが多いのではないか。しかし、故・久野収がこれを訳するのに「説得術」という言葉をあてているのを最近知った。レトリックという言葉があまり使われない、使われたとしても、いい意味ではない、というのは、意見の違う相手を説得する習慣に我々の社会が乏しいことの反映だろう。 現在の労組内反主流派の人たちは、困難な条件の中で献身的に活動を続けている人たちである。その志と献身は立派だと酔流亭は思っている。願わくば、それに加えて説得術をもっと磨かれんことを。もちろん他に要望するだけでなく、酔流亭も力の及ぶかぎりのことはやるつもりでいる。
by suiryutei
| 2006-02-01 10:24
| ニュース・評論
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Comments(8)
私も労働運動をやっていました。小さな労働組合の委員長も経験しました。でも、現在の酔流亭さんの年齢になるずっと以前に、フリーランサーになるずっと以前に運動から身をひきました。今はほとんど行動しない反体制頑固親父、無益な塊です(笑)。
でも、酔流亭さんの労働運動への真摯な態度、弛むことのない意志に接するたびに、私は運動から身を引いたのではなく、逃亡したのだと痛感させられます。あの頃は心をひらいて話し合うことなど全くなかったような気さえします。「階級的裏切り」などという言葉で相手を押さえ込み、同じ言葉で罵倒され・・・(笑)。何とも恥ずかしい想い出です。説得する余裕も説得される度量もありませんでした。 とりとめのないコメントですが、酔流亭さんにエールを送りたく、感じたことを書き込みました(笑)。御容赦を。
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久しぶりです。ちょくちょくのぞかしてもらってます。私も最近ホームページなんか作ってもらいました。またのぞいてください。店のほうは、うーん
大変です。それじゃ。
ホリエモン騒動・耐震偽装・東横インなどに観られる「市場原理主義」に対する批判と郵政民営化反対の戦いを結び付けていくことはこれからのも課題であり続けるのではないでしょうか?
凡さん、コメントありがとうございます。
凡さんこそ真摯な委員長だったんじゃないですか。 私も現在では活動できる場が乏しくなってきているのですが、リストラで振り落とされないよう、仲間同士支えあっていきたいと思っています。それと、この日記などでの発言が討論のきっかけになれば、と願っております。 追記ですが、凡さんの筆力に感服しております。ありがとうございました。
まる丹さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
まる丹さんのお店にも、一度ぜひ伺ってみたいです。いつかお会いしたいですね。
佐平次さん、風邪、治りましたか。
「市場原理主義」、やはり批判が必要ですよね。貧富の格差が拡がっている現実さえ認めようとしない政治家には呆れます。
小泉の国会答弁は「まだ格差が少なすぎる」みたいなこと。完全な確信犯。郵政問題もそういう権力との戦い、いわば日本の基本方針をめぐる戦いなんだと言うことが最近感じられるようになって来ました。矮小化して考えていました。
佐平次さん、おはようございます。
「格差は拡がったとは言えない」→「格差があって悪いのか」→「まだ格差が少ない」。 小泉純チャンは単純の純ですから、批判されるとかえって意固地になって、その批判された方向にますます純化していくようです。 法人企業統計によれば、04年度までの10年間で、中小企業の従業員の年間給与は9.8%減の284万円。対して大企業では1.9%増の582万円だそうです。その差は10年間で256万円から298万円に拡がっています。 これが格差拡大でなくて何でしょうか。しかも、これは勤労者同士の数字(大企業の582万円だって、裕福とは言えないでしょう)。ロクに働かずして巨万の富を得ている者が他にいます。 世襲政治家である小泉氏は、親の遺産で生きてきたようなもの。世の中のことなど、何にもわかっちゃいない。 たしかに日本の基本方針が問われていますね。
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