新人事制度 大阪での報告①~③
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そろそろ湯疲れもとれたので、上州への小旅行のことを何回かに分けて報告します。 四万温泉では[積善館]という宿に泊った。本館は江戸時代からの建物が残り、われわれ夫婦が泊った「山荘」という棟も昭和11年築という古い宿屋である。 なんといっても、お湯が良かった。大浴場の他に、「元禄の湯」と言って、四角い浴槽が五つも並んでいる風呂場がある。源泉は同じらしいが、温度が少しずつ違う。ドボンドボンと五つ全部に浸かる。泉質はなめらか。よく温まる。温泉に関しては、四万は最高の贅沢が出来る。 さて上州の山の湯と言えば、若山牧水である。なにしろ不朽の名作『みなかみ紀行』がある。だから、このあたりの温泉地の多くは、牧水の足跡がそこに残るのを売り物のひとつにしている。ところが、四万温泉だけは、牧水にひどくやっつけられているのだ。 「私は此処で順序として四万温泉の事を書かねばならぬ事を不快に思う。いかにも不快な印象を其処の温泉宿から受けたからである。」 こう始まって、文庫版では約4ページにわたって、冷たくあしらわれたことを憤慨している。牧水にしては珍しいことである(中公文庫『みなかみ紀行』では35ページから)。 もっとも、これには牧水の誤解もあったようで、当時(大正時代)の四万温泉というのは、予約して長逗留する湯治客を主に相手にしていた。そこへ山旅姿の牧水がふらりとやってきたものだから、宿のほうでもどう扱ったらよいかわからなかったらしい。 そのとき牧水が泊ったのは[田村旅館]。[たむら]という大きな宿が今もあるから、そこだろう。古い棟を残す本館の他に、大きなグランドホテルも経営していて、繁盛している。牧水の憤慨は、それも今ではユーモラスなエピソードと化してマイナスイメージは残していないようである。 下の写真は[積善館]の本館。右の建物一階部分が「元禄の湯」外観です。
by suiryutei
| 2006-02-25 17:24
| 旅行
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Comments(6)
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saheizi-inokori at 2006-02-25 18:57
いい感じですね。いってみようかな。
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hanamaki3 at 2006-02-25 20:40
酔流亭にもバトンタッチ!
ぼくも一昨年の暮れに行きました。
泊まったのは柏屋旅館です。 四万温泉にはぜひまた行ってみたいですね。 その折を詠った歌です。 遊歩道誘ひしままにうかうかと山に登りぬ四万温泉郷 登るほど陽射し景色は開けたり未踏の落ち葉踏む息荒く 水晶を採りしと謂はるる山頂に立てばをかしきなぜここに立つ 落ち葉雪踏みしめ下る森木立 野猿カモシカ幻像のごと 宿に着き水晶山に登りしと言へば笑はるよくぞ今頃 明けぬれば四万はしんしん雪の中 子連れ野猿らいかに過ごさむ 飲み会のほう、またよろしくお願いします。
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suiryutei at 2006-02-26 16:21
佐平次さん、こんにちは。
今日の女子駅伝のことがもう日記に。さすが佐平次さん、早いですね。私は第二走者にタスキが渡ったところで寝てしまいました(泊り勤務明けだったので)。 四万温泉は、東京駅から直通バスもあるし、行きやすいところです。
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suiryutei at 2006-02-26 16:22
花まきさん、トラックバックもありがとうございます。
さて、よく考えて書かなくては。
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suiryutei at 2006-02-26 16:27
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