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四万温泉に泊った翌日は、バスとJRを乗り継いで前橋に向かった。前橋は萩原朔太郎が生まれ、少年時代を過ごした土地である。「廣瀬川白く流れたり 時さればみな幻想は消えゆかん。・・・」と朔太郎が詠んだ、その廣瀬川のほとりに前橋文学館が建っている。 三年ほど前にも一度訪れたことがあるけれど、ここは好きである。ひっそりとしているのがよい。廣瀬川は町なかを流れる川にしては水量が豊かだ。 一階では特別展をやっていた。「お富さん」(春日八郎が歌った、あの大ヒット曲)を作詞した人にまつわる展示がしてある。前橋在住の方だったらしい。 二階が朔太郎を中心にした常設展。 三好達治が朔太郎にあてた手紙が展示してある。達治は朔太郎を兄とも師とも仰いでいた。原稿用紙を便箋がわりにして書いてある。 北原白秋からの手紙もあった。君は私より二歳年下で、そのまた二歳下に室生犀星がいて・・・と書き出されていて、こちらは白秋先生、ちょっと兄貴風を吹かせている。 全体に詩人というのは、字はそんなに上手くないんですね・・と、酔流亭はヘンなところで安心した。 萩原朔太郎は前橋のことを書いた詩をいくつも残しているが、そこには強い鬱憤がある。彼の生家は医院であり、父君は名医として土地の声望が高かった。長男だった朔太郎は、父の跡を継ぐことを当然期待された。重たかったろうなあ。ともあれ、鬱憤とともに朔太郎の詩が、そして我が国近代詩歌が立ち上がることになる。 文学館を出ると、そろそろ昼どき。今回の旅の一番の目的地である蕎麦の[浅川屋]へ向けて歩き出す。 下の写真は文学館前にある朔太郎の像。
by suiryutei
| 2006-02-26 17:17
| 文学・書評
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Comments(2)
Commented
at 2006-02-27 07:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
at 2006-02-27 09:38
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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