|
新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2026年 05月 2026年 04月 2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
沖縄の海兵隊8000人をグアムに移転させるにあたって、アメリカはその費用100億ドル(約1兆1800億円)のうち75パーセントを日本が負担するよう求めている。さすがに日本側は「受け入れ不可能」として交渉の行方が注目されているが、「『米国に逆らえば安保を切られる』との旧態依然たる思い込みのもとに交渉すれば、費用の割合負担は米国の思惑通りに、米国側の若干の譲歩で決着するに違いない」(軍事アナリスト・小川和久氏 3/25朝日朝刊)という状況らしい。 だが小川氏はこうも分析する。 「だが、米国にとって財政面以上に重要なのは、この地球の半分の範囲で戦略的根拠地を提供できるのは日本だけ、という現実である。・・・(ハイテク兵器を装備した巨大規模の米軍の)戦略的根拠地たりえるのは、米国と同レベルの工業力、技術力、資金力を備えた国だけだ。日本以外に、その条件を満たす国はない」。 「日本が同盟関係を解消した場合、ほかに戦略的根拠地を入手できない米国は、地球の半分の範囲に軍事力を展開する能力の8割程度を喪失すると見られている。そうなった米国は、唯一の超大国たり得ない。・・単なる大国の一つに凋落する」。 「同盟解消により、日本が失うものは確かに大きい。・・・しかし、米国が失うものはさらに大きく、世界のリーダーの座だ」。 ここから小川氏は、以上の客観認識に基づいて日本が国益を主張すれば、海兵隊移転費用は50パーセント以下の割合に抑えられるだろうと主張する。 小川氏の分析は、おおむね妥当だろう。そしてこれは、裏を返せば、日本がこれほどまでに対米一辺倒でさえなければ、世界における米国の行動ははるかに制約されていたということである。たとえば日本の決断次第では、イラクにおけるこの3年間のあの理不尽な大量殺戮は防げたかもしれないのだ。 ならば、海兵隊移転費用の75パーセントを50パーセントに値切るといったレベルの話にとどめず、今日の世界の歪んだ秩序そのものを変える道に踏み出そうではないか。軍事同盟としての日米安保を見直すことが、その一歩となるだろう。 こう述べれば、それでは日本は世界の孤児になるではないか、北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうする、中国に呑みこまれるではないか、と危惧する人がいる。冷戦時代の思考と言うべきだ。 超大国アメリカに対する恐怖が北に危険な核ゲームをやらせているのである。中国の軍拡は憂慮すべきだが、これだって米中張り合いの産物だ。政治的な緊張緩和が先行することによって軍事的な緩和(軍縮)への道が開ける。それは30年ほど前にヨーロッパが通過した道でもある(全欧安保協力会議)。 「力の論理」が支配する世界から、国際法理と国際協調システムの重視へ。アメリカが超大国としての力を喪失したあと現れるのは、「力の空白」では決して無く、全員参加型の世界だ。それだって各国同士の利害・エゴがぶつかりあうわけだから、理想的世界というには遠い。散文的平和というべきか。だが、それでも超大国の理不尽に怯えるよりはマトモである。
by suiryutei
| 2006-03-28 10:13
| ニュース・評論
|
Comments(8)
同感です。
0
私も今日長い記事の最後に著者の言葉として同じようなことをあげました.TBさせてください。今月の「現代」に藤原正彦氏も現状のアメリカ一辺倒は楽かもしれないが「国家の品格」をなくす結果になっている。苦しくとも独立を志向すべきだと書いています。同感です。
花筏さん、ありがとうございます。
最近、姜尚中さんの『在日ーふたつの祖国への思い』(講談社)を再読し、「東北アジア共同の家」という姜さんの構想に感銘しました。
佐平次さん、TBもありがとうございます。
「イラクでの戦争が正しいか間違っているかより、ここはアメリカに協力して恩を売っておくことが日本の国益になるんだ」なんてことを恥ずかしげもなく言う言論人が存在することに、我が社会の卑しさを感じます。 「アメリカに守られている」ということは、同時にアメリカを支えているということでもあります。それはアメリカに侵略され殺されている側から見れば「日本も加害者」ということに他なりません。そのことに私たちはあまりに無自覚ではないでしょうか。
異議なしです。
60年安保の時、一高校生として「安保粉砕」を叫んだあの日々、酔流亭さんの文章に触れると、「ああ、俺は間違っていなかった」と心強くなります。あれから云十年、自分が貫き通してきたつもりのものがどこかに埋もれ、遺物となってしまった様にも感じるこの頃、酔流亭さんの明確な意志が嘗ての初志を思い起こさせ、諦めに呑み込まれてゆく己を力強く引き戻し、叱咤激励してくれるようで・・・。本文とは直接は関係ありませんが、何となく書き込みたくなりました。失礼致しました。
梵さん、こんにちは。私のほうこそ、梵さんのコメントにいつも励まされております。
私は70年安保の年、高校一年生でした。あの条約の延長が決まった当日、学校に出かけていくのがどうにも嫌だったことを憶えています。初めてデモに行ったのは、その翌年でした。ベトナム反戦のデモだったと思います。それから30数年、あまり進歩なく、同じようなことをやってきたような気がします。学生時代も、また職場に入ってから労組でも、運動の中心にいるより、脇でビラを刷ったり配ったりしているほうが性に合っていました。このブログも、その延長みたいなところがいくらかあります。 小さな声でも、言葉に出していくことでお互い励ましあうことになっているとすれば、とても嬉しいです。
suiryuuteiさんの見解にまったく異議なし。加害者であることをやめるならば自らの犠牲も甘受しなければなりませんよね。
佐平次さん、おはようございます。
日本の石油輸入の中東からの依存率は現在では9割を超えていると思います。これでは確かに「アメリカの制海権のおかげで日本はエネルギーの安定供給ができるんだ」と恩を着せられざるを得ないでしょう。 だから、こういう構造そのものを変えていく構想力と努力が必要なわけで、ムード的な反米だけではやっていけません。 では結局アメリカに従う以外ないのかといえば、そんなことはない。たとえば極東ロシア、中南米、中央アジアからエネルギー供給の道をつけることは可能でしょう。 「アメリカというフィルターを通してだけ世界を見る」ことからの脱却が必要だと思います。
|
ファン申請 |
||