|
新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2026年 05月 2026年 04月 2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
今日は雨。我が家の二階の窓から桜を眺めている。お向かいさんの屋根越しに、その先にある神社の境内に咲く桜が望める。数年前までは、枝の先っぽがほんの少しだけ見えていたのが、桜も年々成長するのだろう、今年あたりからは「花見ができる」と言ってもおかしくないくらいまで枝が張り出してくるようになった。 その満開の桜を見ながら、一昨年の今頃の季節のことを思った。高遠菜穂子さんら3人の日本人がイラクで人質となったのは、その年の4月8日のことである。桜は満開から散り始めにかかっていた。 「3日以内に自衛隊を撤退させなければ3人を殺す」と犯人たち。しかし日本政府は動かない。 世論は割れた。平和運動グループや市民が「3人を救え!」と連日、首相官邸前に集まる一方、週刊誌やTVなどメディアの多数は人質の3人および家族を袋叩きにした。「ここで自衛隊を引けばテロに屈したことになる」「自己責任だ」「迷惑をかけるな」・・・。 あのとき我が社会に渦巻いた「自己責任論」の大合唱は、今ふりかえっても寒々とした思いがする。 このとき、よくも悪くも大きな働きをしたのはインターネットである。高遠菜穂子さんのホームページの掲示板には非難・中傷の書き込みが殺到したらしい。当人の安否が気遣われているときにこういうことをやれる人間がいる(それも少数ではなく、かなり大量に)というのは、ちょっと信じられないことなのだが、こういうケダモノどもがネットの世界には蠢いているらしい。 一方、3人の救出を目指す人々は世界中にメールを送った。 「3人はイラクの子供達の苦境や劣化ウラン弾に心を痛め、自ら支援の手を差し伸べようとイラクに足を運んだ人たちです。イラクの民衆の友人です」。 そのうち、WPN(ワールド・ピース・ナウ)の送ったメールがフランス在住のイラク人にヒット、そこから犯人に届いた(2006/2/21朝日夕刊『ニッポン人脈記 市民と非戦』)。犯人グループから「一両日中に解放する」という返信があり、屈折はあったけれど返信から5日後に3人は救い出される。 当時の酔流亭の日記も、ほぼ連日この問題を書いている。まだブログはやっておらず、「さるさる日記」というレンタル日記を使っていた。当然ブログ仲間もいないし、一日のアクセス数も現在の四分の一くらい。まことにゴマメの歯軋りである(今だってそうだが)。 いま読み返すと、青臭くて何だか恥ずかしいけれど、大筋では間違ったことは書いていないと思う。 あの年は、そんなふうに桜の季節が過ぎていった。
by suiryutei
| 2006-04-05 10:37
| ニュース・評論
|
Comments(4)
路傍の花。
みんなそうなんですね。 人間も。
0
kawazukiyoshiさん、初めまして。コメントありがとうございます。
あのとき吹き荒れた「自己責任論」の欺瞞は、理不尽な戦争(殺戮)に加担することを傍観しているだけの低い「道義」しか持ち合わせない人が「まわりに迷惑をかけてはいけない」という「倫理」をふりかざしたことでした。 人質になった3人は、たしかにあまりに無用心だったかもしれませんが、その志を貴重だと思います。そして戦地に飛ぶ行動力。私はベトナム反戦では街頭でデモをするだけでしたのに。
政府は、当時、人道支援ということで、イラクで活動しているNPOに、予算を付けており、邦人のイラク在住は既成の事実でした。
また、この事件が起きるまで、イラクは非戦闘地域で安全あることが強調されていました。 3人の若者がそれぞれの思いを持って、イラクに入ることは、なんら問題がなかったはずでした。 しかし、マスコミは、政府の勧告に従い、特派員を引き上げ、イラクの情勢と自衛隊の本来の任務(アメリカ兵と軍事物資の輸送)が日本国民の目から見えなくなってしまい、自衛隊の撤退についても、いつの間にか、あまり報道されなくなってしまいました。 書き込み中に、自衛隊機の爆音が聞こえていますが、イラクへの自衛隊派遣以降、我が町を仮想戦闘地に見立てた、低空蛇行飛行や夜間飛行が増えました。 当時の若者5人は、その後も信念を曲げず、活躍しているようで、励まされます。
花筏さん、こんばんは。
いつも美しい花の写真をupしてくださる花筏さんの住む町に、自衛隊機の爆音が響いているのですか。 人質になった若者たちは、むしろ救出されてからのほうが、より辛い目に遭ったように思われます。たとえば外務省の職員の事件期間中の残業手当を計算して「これだけの税金が(3人のために)使われた」と説明してみせた週刊誌がありました。「うんと金がかかったんだよ」と語る閣僚(公明党だったか)の面つきの卑しさも忘れがたい。よってたかって、あの若者たちを「潰し」にかかっていたようでした。 落ち込んだ時期もあったでしょうが、高遠さんたち、また元気にやっているようですね。それは嬉しいことです。自分たちも、やれる限りのことはやらなければ、と思います。
|
ファン申請 |
||