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新人事制度 大阪での報告①~③
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『社会評論』という雑誌(季刊。「スペース伽耶」というところから4月10日発行)に酔流亭が書いた文章が載ったので、少し長いですが、以下、コピーします。 郵政の過密労働、民営化で拍車ー抵抗を模索するも労組は機能せず(これがタイトル) 昨年9月総選挙での小泉自民党圧勝を受けての郵政民営化法案の成立によって、郵便現場では民営化に向けていよいよ拍車がかかることになった。しかし、民営化への下準備と言うべき労働条件の急激な悪化は、もう何年も前から進行している。 たとえば夜間労働の拡大である。郵便内務に一昨年2月から導入された「深夜勤」は、拘束11時間・仮眠無しの夜間勤務が反復される。手元にある私の勤務指定を例にとろう。3月のある時期はこんな指定になっている。 中勤・夜勤・夜勤・深夜勤・深夜勤・非番・深夜勤・深夜勤・非番 中勤と夜勤は、遅い時間の昼の勤務(夜勤の勤務終了時間は午後9時半)。それが3日間続いた後、泊りの勤務になる。夜7時または10時に就労して翌朝6時または9時まで。この勤務が続くときは、朝帰宅して夜また出勤することになる。非番というのは明けのことであり、朝6時または9時まで不眠の労働をしているわけだから、非番=休日ということではない。つまり、このパターンでは初日の中勤から最後の非番(明け)まで9日間にわたって休日無しの勤務が続くことになる。そのうちの4日は拘束11時間の夜間不眠の労働だ。与党政治家や御用学者なら「民間はもっと厳しい」と言うかもしれないが、これはこれでかなり過酷な勤務である。 朝帰宅して夜また出勤する日は、昼間は家で寝ることになる。個人差があるだろうが、私などは3時間くらいしか眠れない。どんなに疲れていても、昼は睡眠が長く続かないのだ。それでも目をつむって、合わせて5時間前後は体を横にしているけれど、出勤して始業時はミーティングでの周知を立って聞いているのもしんどい。それでも仕事が始まれば郵便物の山が押し寄せてくるわけだから、体を動かさざるをえない。また今のところは何とか動くのである。面白いもので、明け方、疲労はピークに達しても、局の外でお日さまが昇る頃になると、体が息を吹き返すらしい。それが人間の体のリズムなのだろう。しかし、それで一回の泊り勤務は乗り切れても、蓄積された疲労は後になってドッと出てくる。深夜勤が導入されてから、週休に何もできなくなった。体が重くて動かない。市民サークルの読書会に参加しているから、その例会には顔を出すようにしているが、そんなときでも眠くてたまらない。まともな市民生活が送れなくなってきた。 去年9月、郵政公社は新たに「10時間2交替制」を提起してきた。1週目は10時間の深夜勤務が4連続、次の週はやはり10時間の昼の勤務が4日続く。それを週替わりで反復するというものだ。私が勤める局では現在はまだ泊りが2回続くと明け非番で一息つけるが、4日間連続の泊りとなると、ちょっと体が無理ではないかと思う。もちろん公社はその無理を承知で、高齢者などを早期退職に追い込むために仕掛けてきているのである。 正職員を減らして非正規職員に置き換えていく動きも顕著だ。何年か前まで、私たちはアルバイトの人たちを「学生さん」と呼んでいた。いまや学校に通いながらでは郵便局のアルバイトは続かない。正職員と同じように泊り勤務をやるし、勤務時間も長い。超過勤務など、正職員にではなく、もっぱら非正規職員にかかる。超勤手当てが安くてすむからだ。 実際、非正規職員はよく働く。「この時間まではここ、この時間からはあっちへ」と、時間帯によって忙しい業務へと容赦なく投入される。腰などを痛めて辞めていく若者は多いし、業務訓練をろくに施されないから事故による怪我も絶えない。契約は短期更新だから、雇用の継続は保証されない。従順にしていないと「雇い止め」をくわされるのではないかという不安をつねに抱えていなければならぬ。公社は非正規職員を文字通り「使い捨て」にしている。 管理者の横柄さに我慢ならず、「一発くらわして」辞めていくというケースもときに生じるようだ。その管理者がまた、職場に長時間はりついているせいだろう、青白い顔で幽霊みたいにフラフラしているのがいる。なにしろ業務量に比して人員が少なすぎるのだ。 けれども、公社にやられっぱなしでいるのではない。一昨年12月、日本橋郵便局の34歳の課長代理が超過勤務の賃金が不払いであることを告発した。調査によれば、彼は月平均112時間の残業をさせられていた(月80時間以上の残業は過労死の認定基準になる)。この告発が契機となって全国で調査が行われ、未払い残業代32億円を郵政公社は払うことになる。JPU(旧全逓)など大手労組が組合としての機能を果たさなくなっている中で、いかに無理な労働が強いられているかを明らかにすると共に、しかし現場の労働者は抵抗を放棄してはいないことをも示す事例である。これから特に重要なのは非正規職員との交流であろう。ニヒリズムに陥ることなく、反撃への方途をさぐっていきたい。
by suiryutei
| 2006-04-11 09:06
| ニュース・評論
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Comments(10)
溜息のつくような、勤務実態ですね。
そのローテション、胃が痛くなりますね。 このことは、どんな理由があって、民間のほうが、もっと過酷だ、 その比較が理解できない。民間の もっとも過酷なケースだけを引き合いに出しているのではないか。 平均レベルでの比較がなされてないきがするし、それよりも、 労働ローテションを抜本的に見直さないといけないですよね。 民営化される前に、労働環境改善しないと、体壊しますね。
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夢八さん、コメントありがとうございます。
今日も泊り勤務で、すこし昼寝して、いま起きたところです。今回は土・日が泊り、昨日の月曜が明け非番で、あと今日と明日が泊りになります。 この期間は本当に家と職場との往復だけ、家ではひたすら横になっているような感じですが、昼間の勤務が続く週や泊り勤務最後の明けでは、蕎麦屋めぐりをしっかりやっています。
『企業は儲けるのは当たり前』とサラリーマンが信じている間は、上記のような労働条件は改善されないように思います。
羽仁五郎の『都市の論理』で、適度な労働と休息、そして風呂(正確でないが)が必要と述べていたのが印象的です。 仕事は生命・自由及び幸福を追求するための単なる分業で、トマス・モアの『ユートピア』で、どうしても必要な水銀の採掘を、労働者の健康を維持するために期間を切って採掘し、後は農作業に従事する提案が印象に残っています。 一部の人の欲を満たすために、過酷な労働を許さない世論が確固たるものになる日を迎えるために、微力ながら努力して行くしかありません。 不当労働行為を告発する姿勢に敬意を表します。
私のところに配達に来た人(不在郵便)に郵便局のちょっとした問題を言ったら「まったくそのとおりです。でもそれを上の人に言ってください。私はアルバイトですから」と言われました。一応民営化はお客様サービスの向上を標榜しているはずなのに呆れた話ですね。身体をいたわりながら戦ってください。病気になれば待ってました!かも知れない。
尽きるところ、最大の問題は搾取の実体に目を向けない大手労組のダラ幹にある、そう思います。
>ニヒリズムに陥ることなく、反撃への方途をさぐっていきたい。 敬意を表します。エールを送ります。 お体に気をつけて、頑張って下さい!!
花筏さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
エキサイト・ブログも始められたんですね。いっそう行き来がしやすくなって、うれしいです。 「改革には悼みが伴う」とか「世界の動きにとりのこされる」といった言葉の下に、これまでまがりなりにも培われてきたものがどんどん破壊されています。なんとか歯止めをかけないと、我々自身もそうですが、後の世代も大変なことになる。 今の世の中の流れの中では、私なんか脇に押しやられてしまったような存在ですけれど、できることをやっていきたいと思っています。
佐平次さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「我が社の者」が迷惑をおかけしたようで・・・。 「本務者も非常勤も同じ気持ちで働くように・・・」とミーティングなんかでも言われていますが、「それなら非常勤の待遇をもうすこし何とかせいよ」と言いたいです。それ抜きでこき使っているところから色々な無理も出ているかと思います。私の職場なんか、我々以上に非常勤の人のほうが身体を動かしているんですが。
梵さん、こんにちは。エールをありがとうございます。
職場の労働者の闘いを背にしてこその労働組合なのですが、それを組もうとせずに「交渉重視」では、組合官僚は本物の官僚にやはり丸めこまれてしまいます。 「企業がつぶれたら、元も子もないぞ」という恫喝(資本主義である以上、それは一面の真理ではあるけれども)に、我が国の企業別労組はあまりにも弱い。歴史の違いがあるから単純には言えないかもしれませんが、フランスの闘いに学びたいです。
髭彦さん、こんにちは。短歌でコメントしてくださるとは、さすが。
「権利」という訳語は、たしかに原語の意味とちょっとずれるような・・・。むしろ利は理の字を充てて「権理」のほうがまだ近いでしょうか。
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