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このまえの日曜日(6/04)、歴史家の色川大吉さんの講演会があった。 会場の三鷹産業プラザに早めに着くと、会場設営をしていた『フォーラム色川』事務局のメンバーに、こう頼まれる。「場所がちょっとわかりにくいので、道案内をお願いしてもいいでしょうか」。 たしかに、駅前の大通りからすこしひっこんだところにプラザはある。そこで、講演が始まるまでの時間、プログラムを胸に抱えて通りの曲がり角に立っていた。 その角に果物屋さんがあった。その店の、元気のよさそうな女将さんがプログラムを覗き込んで、「エッ、色川先生? 私、先生の授業を聴いてましたよ。東経大を卒業したんです」。 1976年入学、80年卒業だそうだ。色川大吉さんは長年、東京経済大学で教えていらした。 「他の経済学のことなんかみんな忘れちゃったし、世の中に出てからあまり役に立ったように思わないけれど、先生の歴史の授業だけは面白かったわよ」。 さて、その日の講演のテーマは『昭和自分史の構想を語る』であった。色川さんは、これまでに書かれた日記にもとづいて戦後のご自身の歩みを本にする作業にとりかかっている。本の出版は去年から始まり、すでに『廃墟に立つ(1945-49)』『カチューシャの青春(1950-55)』の二冊が上梓された。今年出る予定の三冊目では、60年安保前後のことが語られるはずである。 すこし質疑応答の時間があったので、挙手する。去年の秋、第一冊目が出たとき、酔流亭は仲間内のミニコミ誌(『伝送便』)に感想めいた文章を書いた。そのことを話す。マイクを持ってしゃべるのが久しぶりのことであるのと、ご本人が目の前にいることとで、かなりアガってしまう。さきほどの果物屋さんの女将の話でも紹介すればよかったな。実際にしゃべったことは、現場の組合員の目線で労働運動をやっていこうと努力している者には色川史学は素直に共感できる云々といった、ありきたりのこと。 講演会のあとは懇親会に参加して、例によって終電で帰宅。 なお、『昭和自分史』は小学館から刊行されており、全五冊が予定されている。また今月、色川さんの旧著『近代国家の出発』(中央公論『日本の歴史』シリーズ第21巻)が中公文庫から新装復刊された。こちらは1966年に初版。代表作のひとつです。
by suiryutei
| 2006-06-07 18:46
| ニュース・評論
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