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予想されたことではあったが、「攻撃されるより先に北朝鮮を叩いてしまえ」という先制攻撃論が、マスコミだけでなく政府与党からも出てきたようである。「大量破壊兵器」(結局、存在しなかった)で攻撃されるのではないかという恐怖に怯え、「ならば、その前にやっつけろ」と、理性を麻痺させて開戦にまで突っ走ったイラク戦争前のアメリカも、こうであったか。 北朝鮮のミサイル発射がとんでもないことであるのは、酔流亭も昨日の日記で論じたところである。しかしながら、これをもって今にも日本列島にミサイルが打ち込まれるかに騒ぐ慌てぶりは、少々みっともない。これでは、「すこし脅かせば、すぐヒステリー状態になる国だ」と、むしろ相手国に侮られるだろう。 すこし冷静に考えればわかることだが、日本やアメリカだって、「朝鮮半島有事」を想定しての大規模な軍事演習を日本海で何度もやっているのである。これをもって「日米にいつ攻撃されるかわからない。その前に日本に先制攻撃しよう」などと北朝鮮が言い出したら、どうであるか。 いや、今の北朝鮮なら、虚勢を張ってそれくらいのことは言いかねないけれど、しかしそんな理屈は世界では通らないのである。 確認しておかなければならないのは、軍事力を使った威嚇や挑発は、どこの国であれ、やってはならないということだ。それはいま我が国でみられるごとく、人々の憎悪の感情を煽り、戦争を待望する連中を勢いづかせる。だからこそ今回の北朝鮮のミサイル発射は強く非難されなければならぬ。 しかしながら、この程度の挑発に取り乱して戦後培ってきた「平和を大事にする心」をあっさりかなぐり捨てたとしたら、現在の日本人は後世の笑いものとなろう。いや笑われるだけではすまず、戦争による人類破滅の片棒を担いだことを指弾されることになるだろう。
by suiryutei
| 2006-07-11 15:25
| ニュース・評論
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Comments(12)
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今の若い人達に拡がる右傾化傾向、タカ派化傾向は、
戦争=人殺しという実体験がないからなのでしようね。 彼らにとって戦争とは画面の中だけのものでしょう。 もっと人々が傷つき、死んでいく場面を どんどん映像化し報道した方がいいのではないかと思っています。 もうひとつ、これはめちゃめちゃ主観的な考えですが、 哲学が忘れ去られていることも原因のひとつなのでは? かつて若者は哲学書を貪りました。 今はどこかに置いてけぼりになってしまったために 「今何をすべきか」「どうあらねばいけないか」が 問われない社会になってしまったように感じるのです。 ホリエもムラカミもフジイも 企業哲学はどこかへいってしまい、金儲けばかりに走る。 「儲けて何が悪いの?」というセリフに哲学はありません。 安全よりも効率を追い求めた結果大事故を招いたJRや三菱自工、 教育の問題点をすべて学校や先生のせいにする親達、 差別し、右傾化し、戦闘的になっている若者達、 これらはみなひとつの線上に繋がっているような気がします。
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鶏が先か卵が先か?ナンにせよ立ち止まって、もう少し小さくなって生きていく必要があると思います。
風屋さん、こんにちは。
先々月、東京郊外の青梅市というところに高遠菜穂子さんが話に来たので聴きに行ったのですが、イラクでの実写フィルムを映しながら説明してくれました。 拷問されドリルで穴を開けられた遺体、首を切り取られた遺体、ウジが涌いている死体など、とても正視することができませんでした。TVに流されることも絶対にないでしょう。 でも、それが戦争というものの現実。「アメリカに恩を売れたんだから戦争支持は正しかった」と述べる“識者”たちは、そこを素通りしている。 開戦前には、「人道的空爆で、死者はほとんど出ない」と、まことしやかに語る評論家もいました。イラクの状況の泥沼化とともに、さすがに「人道的戦争」とは言えなくなりましたが、同じ人間が今、北朝鮮の脅威を煽り、改憲の旗を振っています。 哲学・・・たしかにモノを考えなくなってきましたね。自分もそうなのですが。
佐平次さん、こんにちは。
「もうすこし小さくなって生きていく・・」。賛成です。いいなあ。夜郎自大はイヤですねぇ。
こんにちわ、酔流亭さん。
高遠さんの講演会の映像はショックでした。 途中から、顔を伏せてしまいました。 戦争の現実の報道がなされないばかりか、 ハリウッドのおバカ映画の、絶対弾に当たらない主人公、 あれも人々に戦争について誤った認識を植え付けていますね。 これも情報操作なのかしらんと思ってしまいます。
佐平次さんは、うまいこと言うな。
気をつけたいな、ほんと。
一昔前なら、先制攻撃みたいな憲法無視の発言を現職閣僚が公言したら”失言”として内閣総辞職みたいな騒動になっていたように思います。小泉総理は何もしないのに先制攻撃を嗜めただけでなんだかとてもいいことを言ったように見えてしまう。それだけ位相というか軸がぶれてしまったいるような気がします。
nikoさん、おはようございます。青梅の御岳渓谷で多摩川の川風にあたって涼みたいなあと思う今日この頃の暑さです。
私が小学生だった頃、男の子たちのあいだで一番人気があったTVドラマは『コンバット』でした。たしかにサンダース軍曹はかっこよかったし、ドラマとしてはよく出来ている。でも、あのドラマが放送されていた時代というのは、アメリカ軍がベトナムでひどいことをやっていたとき。 ドラマを面白がりながら視ているうちに、気をつけないと「アメリカというフィルターを通してだけ世界を見る」ことに慣らされてしまう。 もっとも、『コンバット』に興じていた子供達が、もうすこし成長したらベトナム反戦運動に立ち上がりましたから、あのときのアメリカの情報操作は必ずしも成功しなかった。ベトナムの実情を伝える優れた報道が少なくなかったこともあったからだと思います。 今日でも、高遠さんたちの努力を無にしたくないですね。
夢八さん、おはようございます。
佐平次さんの一行(二行くらいか?)コメントはホント、いつも光っています。
佐平次さん、おはようございます。
今日の朝刊によると、あのタカ派の山崎拓氏でさえ、先制攻撃論を「乱暴な議論だ」と嗜めています。これは山拓にしてはマトモなこと言うと評価するより、「それだけ位相というか軸がぶれてしまった」ということなのでしょうね。 安倍サンなんかが総理になったら、どうなるんだ?
>「アメリカというフィルターを通してだけ世界を見る」ことに慣らされてしまう。
まさにそのとおりですね。 さすが、酔流亭さんは、長年文章を書いていらしたので、核心をずばりと言い現すのがお上手ですねぇ。 安倍さん、ぜひとも総理にならないでいただきたいものです。安倍さんの選挙区は私の出身県なのですが、肩入れできません。
nikoさん、こんばんは。
あの言葉は寺島実郎氏の著書(『脳力のレッスン』その他)から拝借しました。 寺島氏は、ご本人は“親米派”で「反安保」にも「護憲」にも必ずしも賛成ではないそうですが、それにしても現在の向米一辺倒はあまりにバランスを欠くと考えていられるようです。 nikoさんは、たしか金子みすゞと郷里が一緒だと日記に書いていらしたですよね。山口県は立派な人も困った人もたくさん出ている。 私のルーツは岩手で、それも小沢一郎氏が地盤にしているあたり。小沢氏は最近は「なかなかいいこと言うな」とオヤッと思うこともありますが、もし権力を手中にしたらまた豹変しそうで、油断ならないです。
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