新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日の続きのようなことになってしまうが、[義蕎]を出たあと、駅近くの喫茶店に入った。 四方山話の中で、五月に青梅に行ったことを話した。Hとは、一緒に青梅に遊びに行ったことが何度かあったからだ。そんなときは御岳の駅前にある宿屋[河鹿園]に泊った。 五月というのは、高遠菜穂子さんの話を聴きに行ったときである。 「ほら、イラクで人質になった高遠さんて、いただろう」。 しかしHとしては、高遠さんたちの行動にはおおいに批判があるようであった。そこから色々議論になった。最近の例の北朝鮮のミサイルのことやら中国の「反日感情」のことなど・・・。 酔流亭としては、講演会の始まる前に降りて行った多摩川の河原に吹く風が爽やかであったことを話すつもりだったのだけれど、えらいことになった。 Hは心の優しい、いい男なのである。だが、あのときは、人質にとられた人たちの家族がヒステリックに騒いだのに腹が立ったという。 あの事件の直後に林真理子さんが書いた文章を読んだことがある。はじめは、家族が政府に救出するよう要求するときの強硬な態度に「むかついた」が、しかし家族の身になってみれば身内がああいう目にあっている最中だ、感情的になるのは自然。あれに対する世間のバッシングのほうが異常ではないか、という主旨であったように思う。 酔流亭は林さんの小説は知らず(読んだことがない)、たまに随筆など雑誌で目にしても「いやなオバサン(酔流亭も同世代だが)だな」と感じることのほうが多いのであるが、そのときの彼女のバランス感覚はまともだと思った。 イラク戦争反対とか憲法9条を守れとまで言わずとも、あのバッシングの異常さはHにも気付いてほしいのである。 その夜、喫茶店にいたのは花火見物帰りの若い男女がほとんどであった。その中で、オジサン二人が熱く“論争”していたのだから、これは相当浮いていたろうな。50を過ぎても、ああいう話をムキになってできる友人がいるのは、幸せなことでもあると思うけれど。
by suiryutei
| 2006-07-31 13:34
| ニュース・評論
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Comments(7)
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奈良野のTubaki
at 2006-08-01 00:05
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右なら右へ、左なら左にが日本の未熟な考え方の主流だと思います。周りの考え方を見て、自分の考えを言う。その癖何時の間にか、違う方向に自分が向いていることに気がつかない。
しかし、飲んでこんなな話が出来る友人が居られるとは、羨ましい。 故郷から遠く離れてしまった中年おじさんには、腹を割って話せる友人は僅かである。 そんな中で、この頃、蕎麦屋同士で蕎麦の話をする機会が増えましたが、蕎麦に対する熱い論戦は、他の人から見たら異常だと思います。 しかし、一度公開したい熱い論戦です。
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suiryutei at 2006-08-01 19:12
奈良野のTubakiさん、こんばんは。お久しぶりです。
私はいくらか「人間嫌い」なところがあって、友人の人数はそう多くないのですが、これは本当に数ではありませんよね。少数でも、打ち解けて話せる友がいることほど嬉しいことはないと、この年齢になると思います。 最近、ブログを通じた友人が増えてきましたが、一度も会わずとも心が通っているなと感じられる相手もいます。これも嬉しいこと。 腕に覚えの職人さん同士の蕎麦をめぐる論戦、近くで聴いてみたい。
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大使
at 2006-08-02 00:14
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高遠菜穂子さんの『戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない』から、少し長いですが重要だと思うので引用いたします。
あの時、世間の指弾の的になったのは、記者会見で弟や妹が発した感情的な発言だった。しかし、当のふたりは「何が原因で、自分たちが感情的になって怒ったのか、とうことはまったく報道されなかった」と悔しがる。(中略)弟たちの説明では、外務省の邦人保護課の方が「普通でしたら、こういう手続きになります」と言われたので、「普通じゃない!」と怒ったのであり、イラクから電話があり「米軍の特殊部隊に突入させる」と言われたから、「それは止めてほしい。期限まで時間がないから日本政府がそれなりの態度を示してほしい」と訴えたのだ、という。実際は、まず何度も頭を下げて謝罪の気持ちを述べたが、その場面はすべてカットされ、自分たちが激怒するシーンばかりが繰り返し流された(152頁)。
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大使
at 2006-08-02 00:25
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(続きです)つまり、このような報道がなければ、あれほどのバッシングは起きなかったかもしれません。
安倍をはじめとする与党政治家による「自己責任論」の展開するきっかけとなり、政府の責任は問われないまま今日に至っていると思います。
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suiryutei at 2006-08-02 05:42
大使さん、おはようございます。
大事なこと紹介してくださって、ありがとうございます。多くの人に知ってほしいことです(出勤前なので手短で失礼)。
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niko
at 2006-08-02 07:40
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報道のされ方が偏っていた、ということはMLなどで流れていて、きいていましたが、まったくひどい情報操作ですね。
バッシング当時、私は国家に対して、国民が生命の安全を求めることは当然の権利であると思っていましたので、それを「自分の身勝手だ」と非難する感覚にたいへん違和感を覚えました。 国家と言うものは、国民の生命、安全、権利をまもるために存在するのではないのでしょうか。国家を守るために国民があるかのような、本末転倒な論調が大手を振っている風潮は、戦争に続く道かと、怖くなります。
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suiryutei at 2006-08-03 00:34
nikoさん、こんばんは(今朝はやく出勤したのに、帰りは午前様になってしまった。いや残業とかではなく、飲んでいて遅くなったのですが)。
まったく同感です。あの理不尽な戦争をやめさせようと我が身の危険をかえりみなかった人たちに対して、世界がどうなろうと自分さえよければいいという人たちが「身勝手だ」と非難する。なんとも倒錯しています。
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