新人事制度 大阪での報告①~③
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![]() いわて銀河鉄道線の小繋駅という小さな駅の待合室に、「命のノート」と呼ばれるノートが置いてある。旅人や、あるいは地元の人たちがそのノートに書き込む思いに、駅前の商店(酒屋だが、他の雑貨も扱っているようだ)を一人でやっている老婦人が返事を書き続ける。 事故で妻子を失い、死のうと思って旅に出た男性が、たまたまそのノートを目にしたことで死ぬのをやめたというエピソードもあったらしい。新聞の記事にもなった実話にもとづいて作られた映画なのである。 その老婦人を演じているのが富司純子。回想シーンでの若き日を寺島しのぶが演じる。実の母娘の競演が話題になっている。 一片の新聞記事から生まれた映画であるから、原作は無い。そのあたりのストーリー性の乏しさが弱点といえば弱点だが、しかしそのためにかえって、東北の山間の小さな町での人々の暮らしぶりが、静かに、しみじみと浮かび上がってくる。 若者は都会に出てしまい、老人ばかり残された町でも、代々続く地元の商店があれば、たとえば足の弱った一人暮らしのお年寄りのところにも醤油一本でも配達してくれる。だから生活していかれる。そういった店の商売がたちゆかなくなり、車でしか買い物に行けない国道沿いの大型店ばかりになってしまったら、人々の暮らしはどうなるだろう。 映画のテーマは別にそういうことを訴えることにあるわけではないけれど、そんなこともちらりと考えた。 回想シーンで、この酒屋に嫁に来たばかりの寺島しのぶが締めている前掛けに「南部美人」の商標が。そうだ、この酒は小繋駅のある岩手県二戸郡の地酒であった。じつは、いま我が家で飲んでいるのも「南部美人」なのである。美味しい酒だ。そんなことも嬉しかった。 渋谷のユーロスペースで上映中。銀座テアトルシネマでは午前の回でだけ上映中。 ■
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by suiryutei
| 2006-11-09 10:11
| 映画・TV
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Comments(9)
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小繋と言う地名には懐かしさがあります。小繋事件。
入会権という考え方は今こそ大きな意味を持ってきたように思います。 環境問題、都市計画などに個別の所有権と言う考え方を超える”みんなの大地”と言うような考え方ももっと強調されてもいいと思います。 映画とは関係ない感想で失礼しました。
岩手の宣伝をありがとうございます(笑)
この映画は県内で大きな話題になってますが 元になった実話も県内では有名な話です。
早速、行っていただきありがとうございました。
なんとなく静かではありますが、 評判になっているようです。
佐平次さん、おはようございます。
小繋って、どこかで聞いたことがあったと思っていたら、そうか、小繋事件というのがありましたね。 グーグルで検索して、ちょっと勉強。
風屋さん、こんばんは。
遠野(ヒロインの出身地)の映像なんかも美しかったです。 ヒロインの若かった頃の回想で、桜の咲く下で男たちが酒盛りしながら、冬のあいだ出稼ぎをしていた工事現場の話をしている。ああ、高度成長の時代だったんだな、と思いました。
あ、ごめんなさい。今は朝だ。こんばんは、ではなかった。
夢八さん、おはようございます。
チケットありがとうございました。 あの静かさがよかったです。 静か・・・そういえば、ずっと昔、私が小学生だった頃のNHK大河ドラマで、藤純子さんはたしか静御前の役をやったんじゃ・・。そのときの源義経の役が今のおつれあい・・・ですよね。
いや~、よく覚えてますね。
思い出しました。 絵に描いたような美男美女の組み合わせでしたね。 羨ましいですね、全く。
あの年の大河ドラマでは、弁慶の役はたしか緒方拳ではなかったかと。私は小学校の4年か5年でした。
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