新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日(18日)の『朝日歌壇』に、こんな短歌が採られていた(高野公彦氏選)。投じたのは、枚方市の鍵山奈美江という方。 冬空よりこぼるるごとく喪中はがきひとつまたひとつ死者乗せてくる 先月下旬あたりから今月初めにかけて、そういう時季であった。酔流亭は初め、今年は少ないなと喜んでいたのだけれど、今月に入ってから年賀欠礼の葉書が続き、やはり例年と同じくらいの数になってしまった。酔流亭の年齢では、同世代の死はまだ滅多には無いが、親の世代が日本人の平均寿命とされる年齢にそろそろ達することになる。かく申す我ら夫婦だって、ともに両親はもうこの世の人ではない。 同世代の死は滅多に無いといま書いたが、たまにはある。今年いちばんショックだったのは、以前同じ課にいた同僚の死だ。まだ53歳だった。酔流亭より2歳の年長に過ぎない。葉書は未亡人から届いた。以前から持病があって、仕事のほうは一昨年あたり退職していたのは聞いていたが。 いっぽう、天寿を全うしたろうと思われるのは、青梅の旅館[河鹿園]の大女将の訃報。102歳11ヶ月とある。 酔流亭の14年前に死んだ母がまだ元気だったときだから、今から16~7年は前のことになろうか。家族でこの[河鹿園]に泊まったとき、この大女将が部屋に挨拶にいらしたことがある。今年102歳だったなら、その当時でも80代の後半になっていたはずだが、かくしゃくたるものであった。現在はお孫さんが当主として、この宿を守っている。JR青梅線の御嶽駅のすぐ駅前にあり、御岳渓谷に臨む。大正や昭和の初め頃の日本旅館とは、こういうものではなかったかと思わせる、いい宿である。泊まらなくても、昼間は多摩川に面した広間で食事を楽しむことができる。多摩川もここまで上ってくれば清流である。 [河鹿園]の、多摩川を挟んだ対岸には[玉堂美術館]。晩年を青梅で過ごした日本画家、川井玉堂の画が展示されている。この玉堂美術館の前に大銀杏が一本ある。この銀杏の黄葉は見事で、奥多摩の観光ポスターにも写真が使われたりする。眺めるには、対岸の[河鹿園]の窓からが一番よい。 葉が黄色に完全に染まり、そしてその直後から激しく散りかかるのは、毎年11月15日前後だ。やはり都内よりはだいぶはやい。渓谷の冷え込みは厳しいから。 喪中の葉書によれば、大女将の永眠は11月14日とある。あの見事な黄葉を眼に収め、ともに散っていったのだろうか。ご冥福を祈る。
by suiryutei
| 2006-12-19 16:40
| 身辺雑記・自然
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Comments(6)
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soba884 at 2006-12-20 07:08
今年は増えましたね。
99歳がお2人有りました。 私と嫁さんの母親も共に90歳。他人事では有りません。 夜電話がなると、正直言ってドッキトします。 私も本来は出さないといけないのですが、皆さんの年賀を受けてから、寒中見舞いで兄との思い出を含めて出すつもりでいます。 昨年の今ごろ、覚悟を決めていた兄を思うと、知らなかった弟として無念が去来します。
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suiryutei at 2006-12-20 17:22
はやしさん、こんばんは。
お二人のお母上は90歳になられるのですか。私の母が生きていたら88歳になるはずですから、ほぼ同世代ですね。 お兄様を亡くされたとは。まだお若かったでしょうに。私にも兄と姉がおりますが、今年は会うことがほとんどありませんでした。
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suiryutei at 2006-12-20 17:28
YUKI-archさん、こんばんは。
日はいよいよ短くなってくるし(明後日はもう冬至です)、なにか物寂しい時季ですね。年末の片付けなど、やることが多いので感傷に浸っているわけにもいかないのですが。
私も今年は喪中の葉書きを出しました。
葉書きには父が生前に描いた故郷の絵を載せました。 ところで河鹿園の現当主は高校の同級生なんです。 黙っていられなくて口をはさんでしまいました。 昔のままの建物はいい雰囲気を醸し、 景色がゆがんで見える窓ガラスも貴重なものとなりましたね。
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suiryutei at 2006-12-21 13:21
たまびとさん、こんにちは。
・・・ということはお父上が他界されたのでしょうか。 いや、本当に世間は狭い。[河鹿園]のご当主は俳句なんかもなされる風流人ですね。[河鹿園]でも句会が行われることがよくあると聞きました。 泊まった翌朝、湯豆腐なんかで朝食のときから「澤乃井」の燗酒を飲んだりすると、じつにゆったりした気分になります。
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