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我が家が購読しているのは朝日新聞だが、その理由は一面下段に『折々のうた』が掲載されているからである。短い詩歌を紹介しつつ、選者の大岡信さんが適切な解説をしてくれる。 その『折々のうた』が終わってしまう。数日前のこの欄の横に、小さくそう告知されていた。 このコラムは、これまでも一年間連載したら次の一年は休むということをくり返していたから、初めはその休載のお知らせかと思ったが、今回は休載ではなく本当に幕が引かれるようだ。 連載が開始されたのは1979年1月。これだけ質の高いコラムを書き続けるのは大変なことであり、大岡さんにはご自身の創作の仕事もあるのだから、どこかで区切りをつけなければならなかったのだろうけれど、読者としては寂しいことである。 もう10年ほども前になるだろうか。神田の蕎麦屋[まつや]で飲んでいて、たまたま相席になった方と気が合った。日本橋の大きな書店に勤めていた方で、年齢は酔流亭より一回りほど上。本や映画の好みが一致する。酔流亭はともかく彼の酒の飲み方は粋であった。そして前もって約束するわけではないのに、[まつや]で顔を合わせることが二度三度と続いた。二人とも、当時はよほど繁々と通っていたのだろう。[まつや]の若奥様は現在は四児の母親で、子育てがあるから今は昼間しか店にいないが、彼女はそのころ御茶ノ水女子大学に通いながら夜は[まつや]で花番(蕎麦屋ではお運びの御姐さんをこう呼ぶ)のアルバイトをしていた。「あのバイトの娘さん、感じいいね」「ええ、とてもよく気がつく人ですよ」・・そんな会話も二人でしたものだ。 その彼と、「『折々のうた』があるから朝日を読んでいるんだ」ということでも意見が一致した。今は仕事も退職されて悠々自適の毎日だと思うが、『折々のうた』終了にはやはり寂しい思いをしていることだろう。 詩歌のことなど食わず嫌いだった酔流亭の目を開かせてくれたのはこのコラムである。今日は3月の30日だから、朝、手にとった紙面で『折々のうた』を目にできるのは、あと明日を残すのみだ。 (『折々のうた』について06年3月30日、9月9日の日記にも記述があります)。
by suiryutei
| 2007-03-30 05:35
| 文学・書評
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Comments(13)
「折々のうた」の連載開始は、私が高校を卒業する直前、
故郷を離れてひとり上京する決心がついた頃でした。 ちょうどその半年ほど前に岩波新書から出版された 大岡信さんの「詩への架け橋」を読んだばかりだったので、 連載開始当初から興味深く読んでいました。 今とはちょっと雰囲気が違い、四季折々の草花などを歌った詩歌を 大岡さんが簡単なエッセイ口調で紹介していました。 私も大学で詩歌の世界に遊ぶつもりでしたから、 本当にタイムリーな連載開始だったことを覚えています。 寂しいですね。 妙な例えですが「フジ三太郎」の連載終了時と同じような寂しさを感じます。
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風屋
at 2007-03-30 09:36
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追伸
「折々のうた」連載終了を話題にしていただきありがとうございました。 私以外にもこのことを惜しんでいられる方がいたということが とても嬉しかったのですが、自分のことばかりアツく書いてしまい お礼を申し上げるのを忘れてました(^^;
昔は新聞で「折々のうた」を読んでいましたが、新聞をとらなくなったので最近は文庫本になったのを読んでいます。もう終わってしまうんですね。新聞の一面に毎日ひとつの詩が載るなんて、日本は素敵な国だと思ったものでした。(そして小さいコラムに載せられるような、短い詩である俳句短歌っていいもんだなぁと思いました。)
普通の人びとに歌の良さをおしえてくれた「折々のうた」の業績は偉大ですね。
大岡さんのフアンでしたから、
僕もこの欄は、なるべく読むようにしていました。 僕はどちらかと言うと散文派で、韻文は苦手なのですが かれの選出するものは 好きで時々とても気に入った歌がありました。 そうですか、残念です。
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suiryutei at 2007-03-30 22:46
風屋さん、こんばんは。
われわれと同じ思いの人はたくさんいることでしょう。早速コメントをくださって嬉しいです。本当に寂しいですね。でも、過去の連載が岩波新書で読めますから、これから、それをすこしずつ読んでいこうかなと考えています。 「フジ三太郎」の連載が終わったのは、もう15~6年前のことでしょうか。あのときも、ちょっとしんみりしたものです。
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suiryutei at 2007-03-30 22:51
雪見さん、こんばんは。
子供のころ学校の国語の授業が苦手でした。詩の解釈を強要されるようなところがあったから。それよりも私は好きな散文をひたすら読んでいたかった。国語の授業のおかげで詩歌を嫌いになった子供は私以外にもかなりいるんじゃないかと思います。 そんな私の偏見を正してくれたのがこのコラムでした。
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suiryutei at 2007-03-30 22:55
夢八さん、こんばんは(というか、さきほどお別れしたばかりですね)。
多くの人に愛され、惜しまれながら終了するのですから、幸運な連載であったと言えるのでしょう。かつての神田の蕎麦の名店[夢八]のように。
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夢鳥
at 2007-04-01 16:56
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ちょっと昔の話になりますが、僕の住んでいる調布市の図書館が教育委員会の管轄から、3セクに移管する話が出ました。「みんなの図書館を守れ」と市民の中で「もっとの会」というのが結成されたのですが、なぜか僕も助っ人参謀で呼ばれたんですよね(フツーの市民ですが..)
調布在住、関わりのある文化人は結構いるのですが、大岡氏や映画監督の熊井啓氏らに発起人になってもらい、「図書館を守る緊急アピール」を出してもらったことがあります。大岡信さんは、初めてお会いする時、ヒジョーに緊張しましたが、会ってみると本当に気さくで話しやすい方でした。「人を読む」方向になってきましたね。連載の終了はちょと残念。
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suiryutei at 2007-04-02 09:27
夢島さん、おはようございます。
大岡さんは私はTVなどで拝見するだけですが、たしかに気さくそうな方ですね。 私がまだ20代だった頃、友人の結婚祝いの会で司会のようなことをやったことがあるのですが、その友人カップルは明治大学の卒業生。大岡さんからお祝いのメッセージが寄せられていたように記憶します。大岡さんとどういう縁があったのか思い出せないのですが、たしか明大で教えていた時期があったような・・・。
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Fou
at 2007-04-03 00:16
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suiryuteiさん、
こんばんは。 しばらくInternetにご無沙汰している間にいろいろ様変わり、asakoさんのブログが消えたのでしょうか。「登録されたものがない」というようなことが書いてありましたが。
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Fou
at 2007-04-03 00:20
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続き]
4月1日、ネパールではようやく待ちに待った暫定政府ができて(エイプリルフールではありません)、制憲議会選挙の日取りも6月20日と決まりました。 その前日、わが国の自衛官6名のUNMIN参加要員がネパール入りしました。カトマンドゥの空港にこのグループの到着の取材につめかけたメディアの多さをネパールのメディアは皮肉たっぷりに詳細に伝えています。日本人のジャーナリストの多さを人数を明記して:日本から同行のジャーナリト(9)、ニュー・デリーから(4)、バンコックから(1)、その他ネパールを拠点としている日本人多数、と。外にネパールのジャーナリストも多数、と。派遣自衛官の団長が「日本のテレビのインタビューに応じてスピーチしたが、日本語。ネパール人取材班には理解できなかった、日本大使館に説明を求めようとしたが、捕まえられなかった」というような調子。
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Fou
at 2007-04-03 00:21
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続き2]
共同通信の記者の説明で、防衛省に昇格後、初のPKO海外派兵、ということを聞いて、ネパール人記者達は言葉を失った様子です。前にも書いたと思いますが、日本は対ネパール2国間援助では第1位の国です。 この6名を派遣するために日本政府は昨年12月と3月始めに2度大勢の調査団を送ったこともしっかり書かれていました。ネパール人の記者の一人が空港職員に「明日はスウェーデン(8)とザムビア(2)から10人のおなじUNMIN参加要員が到着するが、明日もこんなに大勢のメディア人が来る予定か」と尋ねると、一言、No,と、とも書いてありました。
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suiryutei at 2007-04-03 09:41
Fouさん、おはようございます。
私たち夫婦も昨夜、asakoさんのところに行って閉じられているのを知りました。桜とともに、しばらく去られたということでしょうか(暫くのことであると信じています)。 ネパールへの派兵は、彼の地の実情がどうこうというより、自衛隊を海外に出したという実績を作ること自体が目的なのですね。
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