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■2004/09/26 (日) 17:04:14 漫画に描かれた「南京大虐殺」 昨日の「色川大吉を読む」読書会は『明治の文化』の最終章。この章で色川さんは丸山真男について批判的に論及している。そこで次回は丸山真男の『日本の思想』(岩波新書)を取り上げることになった。いよいよ大詰めだが、『日本の思想』がまた難しい本である。事務局の思惑としては年内に終わらせて、暮れは色川さんを招いて盛大に忘年会をやるということだけれど、果たして・・・。 さて、読書会のあと懇親会に参加したことは昨日の日記に書いた。この懇親会のあと、事務局のメンバーにもう一軒誘われる。西荻窪駅近くにある沖縄料理の店だ。沖縄特産のオリオン・ビールを飲みながら、ゴーヤ・チャンプル、豚の角煮、花ラッキョウをつまむ。どれも美味しい。夜9時になって酔流亭だけ先に帰らせてもらう。 帰り路、我孫子駅で成田線に乗り換えるとき、ホームのベンチでコミック誌の『週刊ヤングジャンプ』を拾った。驚いたことに、このコミック誌に連載中の『国が燃える』(本宮ひろ志・作)が1937年12月に日本軍占領下の中国・南京市で起きた「南京虐殺事件」のことを正面から取り上げている。 南京虐殺事件の死者は30万人とも言われている。言われるというあいまいな書き方をするのは、正確な人数は今となっては確定することが困難だからだ。事件の当事者であり加害者である日本政府が、この事件とちゃんと向き合ってこなかったためでもある。たとえば戦後のドイツ政府がやったように、戦争被害者に誠実に謝罪した上で被害の実情調査を協力して行うということを日本政府はしてこなかった。 ところが、正確な被害者数を出せないのをいいことに、「まさか30万人も殺せるわけがない」→「虐殺があったというのは作りごとだ」と主張する人たちがいるらしい。先日のサッカーアジア杯での「反日」騒ぎのときも、その原因を中国の「反日教育」にもとめる人たちがいたが、日本が隣国に何をやってきたかについてあまりに無自覚だろう。 それだけに若い世代に読者が多いコミック誌でこの事件を取り上げた作者の志は立派だと思う。作者や編集部におそらく右翼からの脅迫などもあるだろうが、負けずに頑張ってほしいところである。じつは、この作者の漫画の登場人物は熱血漢が多くて、酔流亭など、そこがちょっと暑苦しくて苦手だったのだが、今回はおおいに見直した。
by suiryutei
| 2004-09-26 23:07
| ニュース・評論
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