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■2004/08/25 (水) 18:27:57 国歌とスポーツを考える 19日の日記で紹介したスポーツライター・永田洋光さんの「国歌とスポーツ 何をどう歌うか 考える好機」という文章によれば、イギリスのウェールズやスコットランドでは、ラグビーやサッカーの試合のときイングランド色が濃い英国国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クィーン」が演奏されれば猛烈なブーイングが飛ぶという。観客は、かつてイングランドに侵略・併合された歴史的怨念をこの歌にぶつけるのだ。 本棚から中央公論社『世界の歴史3・中世ヨーロッパ』(堀米庸三著)を引っ張り出して調べてみた。ウェールズやスコットランドが併合されたのはエドワード1世の治世だから13世紀末のことである。 もちろん征服者への抵抗はその後も続いたろうし、虐殺を含む弾圧や圧制があったろう。しかし今日ではイギリスという統一国家を共に形成しているし、イギリスといえば「スポーツに政治を持ち込まない」マナーを最初に確立した国である。それでも英国国歌にはブーイングが起きる。 だとすれば、わずか70年ほど前に日本に一方的に侵略戦争を仕掛けられたばかりの中国で「君が代」に拒否感情が沸き起きたは当然のことではないか。数十万人が殺されたといわれる南京虐殺事件の被害者と同世代の人はまだたくさん残っているのである。 急いでことわっておけば、酔流亭はあのサッカー・アジア杯決勝での一部中国人の振る舞いに喝采を送る者ではない。スポーツを政治や歴史と結びつけないのはマナーである。戦争に対する日本人の反省の欠如を糾弾するのは別の場所でやったほうがよいし、その方が効果的だろう。 しかし、日本人も英国人も中国人も、全て聡明で寛容な人だけで構成されているわけではないのだ。火種があれば騒動は起きるのである。 その火種はそのままにしておいて、中国人の「反日」ばかりを問題にするとすれば、その態度自体が日本人の歴史への無反省とアジアの人々の目には映るだろう。あの事件を利用して中国への敵意や民族的侮蔑感を煽ろうとする石原慎太郎のごときは最低だ。 では、どうすればよいか。「政治的対立や先住民族、少数派の存在に配慮して、国歌に現実的で建設的なアレンジを加えたり、変更について議論したりすることは、決してタブーではない」(永田洋光氏)。 そしてその前に、私たちは日本とアジアの歴史について謙虚に振り返ってみることが一番必要だと思う。
by suiryutei
| 2004-08-25 07:18
| ニュース・評論
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