新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
2004/07/16 (金) 18:37:51 池田屋事件 NHK大河ドラマ『新撰組!』は池田屋事件まで来たところ。「最大のクライマックス」なのだそうだ。まだ一年の折り返しを過ぎたばかりなのに、もうクライマックスというのはちと早いような気がするが、考えてみれば、もうすこし話が進んで鳥羽伏見の戦あたりからは新撰組は戦えば負けの繰り返しになるはずだから、このへんが華なのかもしれない。 京都市中の商家で武器や火薬が発見されたので、商家のあるじを拘引して凄惨な拷問をくわえて口を割らせたところ、そのあるじは実は倒幕の志士、討幕を目指す武装蜂起の計画があることが判明した。そこで浪士たちが集まる池田屋という旅館に討ち入って新撰組がおおいに武名をとどろかしたーというのが池田屋事件だ。 いかにも時期が悪い。倒幕志士=テロリストの攻撃から京の町を守るためには拷問という非常手段も辞さず、というのでは、どうしたってイラクでのアメリカ軍を連想してしまう。もちろんNHKは意識してそういう番組作りをしているわけではあるまい。『新撰組!』の製作が決まったときには、まさかこんな汚い戦争が始まり、しかも日本までそれに深入りするとは予想できなかったろう。それに新撰組を取り上げて池田屋事件を省略するというわけにもいくまい。 それでも、「何万人もの市民の命と数人のテロリストの人権と、どっちが大事だ」とアメリカ政府高官が開き直りかねないときに、ドラマの主役たちが拷問のための責め具をちらつかせる場面をテレビで視るのは、やっぱり嫌な気持ちだ。史実では新撰組が守ろうとしたのは京都の町の人々の安全では、じつはない。彼らが守らされたものは生産者から生産物の半分以上を年貢として収奪する幕藩体制という封建的搾取機構である。アメリカがいま守ろうとしているのは本当は何だろう
by suiryutei
| 2004-07-16 09:39
| 映画・TV
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||