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新人事制度 大阪での報告①~③
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選挙の最中に伊藤一長・長崎市長が凶弾に倒れてから、はや10日が経った。事件の数日後に行われた投票によって新市長も選出されたから、故・伊藤氏のことはもはや前市長と呼ばなければならないのだろう。 各報道機関がこの凶行を強く非難したのは当然だが、これを「テロ」とは言えぬとする論評も散見されるようである。糾弾することをむしろ揶揄するがごとき言説もある。逮捕後の実行犯の供述によれば「政治的動機」に乏しいというのがその論拠のようだ。 酔流亭も事件を知って書いた日記に「テロ」と記した。この認識は誤っていたのだろうか。そうは思わない。 実行犯の城尾哲弥・容疑者は59歳。暴力団の幹部だそうだ。暴力団というのは、その呼称が示すように暴力を振るうことに関してのプロである。いいトシをしたプロにしては、市長殺害まで思いつめた動機(自動車事故や公共事業受注を巡っての市への不満)がショボすぎる。これは誰もが感じたことだろう。 さらに暴力団は暴力のプロであると同時に偽装のプロでもある。その偽装のプロの供述をそのまま鵜呑みにして「政治的動機は無い」としてしまうのは、あまりにナイーブに過ぎないだろうか。はたして、最近の報道によれば、事件直前にテレビ朝日に実行犯が送りつけた文書は知人が代筆したものであることが明らかになったという。当初は「全て一人でやった」と供述し、マスコミも「単独犯」との見方を強めていたのが、はやくもそれも怪しくなってきているのである。 もっと重要なのは昨日(26日)の朝日新聞朝刊の連載記事『テロの正体①』にある記述。 それによれば、17年前に本島等・元市長をピストルで撃った若島和美という右翼と今回の城尾・容疑者は30代のころからの知り合いで、20年以上、酒酌み交わす仲である。元市長銃撃の刑期を終えて若島が出所したときは城尾は出迎えて「よくやった」「本島はやられて当たり前」と述べていた。そして今回の事件があった翌18日、若島は山形の拘置所で、加藤紘一・元自民党幹事長の実家に放火(去年夏)した男と面会している。 つまり、この三つの事件は、その実行犯の人脈において繋がっているのだ。これらの事件の背後には、警察での表向きの供述だけですませられっこない闇のネットワークが存在しているのである。 あるいは、伊藤氏めがけて発砲したときの城尾・容疑者は自分が抱えるトラブルで煮詰まってしまっていて、政治的信念などが占める余地は彼の頭にいくらも無かったのかもしれない。しかし、昭和天皇の戦争責任に言及した本島氏に続き、反核に熱心な伊藤氏の存在は、地元の右翼や暴力団(この両者は、上述した人脈のごとく密接である)にとって疎ましかったであろう。だからこそ、煮詰まった憎悪が標的を求めた先に、長崎市長が浮上したのだ。事件翌日の朝日新聞『社説』が、これを被爆地ナガサキの反核の主張にも向けられた暴力だとしたのは、この点では妥当である(朝日の問題点は、折角いいこと言っても、右からねじこまれるとすぐ腰が引けてしまうことにある。今回は頑張れ)。 いっぽう、日頃こういうことには鈍感な日経新聞も、19日『社説』で「政治的動機は薄いとみられる」としつつも「人命とともに民主主義が標的にされたテロと受け止める必要がある」と明快に述べた。主義主張は異なっても、テロ許さずという点では共に声を揃えていくことが大事だ。大新聞に比べれば「ごまめの歯軋り」ながら、我がブログも発言を続けていきたい。
by suiryutei
| 2007-04-27 11:25
| ニュース・評論
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Comments(2)
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