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■2004/04/19 (月) 09:02:42 ツバメと菜の花と・・ 昨日の日曜日の朝、久しぶりにNHK教育『日曜美術館』を視ると画家・国吉康雄の特集だった。ゲスト解説者によればアメリカ美術界における国吉の位置は「野茂とイチローと両松井を合わせて、しかも毎年最多勝と首位打者を続けていたようなもの」とのこと。まことにわかりやすい説明だ。20世紀なかばにアメリカで活躍した彼は、しかしつねに順風満帆だったわけではない。戦時中は敵国民として強制収容所に入れられたし、リベラルだった故に戦後はマッカーシズムの標的とされた。時代の先端を行く芸風は故国・日本で理解されたとは言えない。彼の描く女性の表情など、酔流亭は好きだが。 お昼は柏に出て、[小笹]でとんかつを食べた。安くて美味しい。給仕をする男性は片手が不自由のようだが、キビキビとじつによく働く。車で手賀沼の畔を走ると、早いところはもう田に水を引き始めている。今年初めてツバメが飛ぶのを見た。そしてどこも菜の花の黄が鮮やかである。桜が散り、新緑の前の晩春の田園光景がひろがっている。 日曜の夜の楽しみはドラマ『新撰組!』。史実と違うとか時代考証がおかしいとか言われるが、ドラマとしての密度は濃いと思う。白井晃演じる清河八郎のキャラクターなんか面白い。清河はもうじき暗殺されるはずだけれど、いかに三谷幸喜といえども、この史実は変えられないだろうことが残念である。 夜のニュースにイラクで人質だった人たちが帰国した映像が写った。3人ともうつむいて笑顔ひとつ無い。帰国したら家族と抱き合って喜ぶのが当たり前だろうに、迎える家族もうつむき、表情が硬い。 これは異様ではないか。何が彼らから笑顔を奪ったのか。生死も定かでないときから「帰ってきたらまず謝れ」と言い続けてきた人たちはこれを見て満足なのだろうか。「ザマヲミロ。お灸をすえてやったぞ」と喝采しているのだろうか。 ほんとうに「寝食を忘れて」彼らのために奔走したのは同じボランティアの仲間だろう。しかし、この人たちは「迷惑を受けた」とは決して言わない。騒いでいるのは、実際にはたいして心配もしていなかった連中だ。 根っからのリベラリストで日本社会の閉鎖性を嫌って渡米した国吉康雄は、戦後、帰国する話が出たとき、「あんなところ3ヶ月も居たら息苦しくなって暮らせなくなるよ」と奥様に向かって苦笑したという。その頃と今日の日本と、どれだけ変わったろうか
by suiryutei
| 2004-04-19 17:34
| ニュース・評論
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